【アート】北海道の自然と山岳画家と六花亭 ― 坂本直行さんについて
今朝のNHKの日曜美術館は
六花亭の包装紙で知られる
坂本直行さんの生涯について。
『山と原野とスケッチと』
十勝で開墾農家として
厳しい生活をしていた坂本直行さん。
貧しさと厳しい自然の中にありながらも、
日高の山々、野花、広大な自然を
絵に描き続けていました。
番組内で沢山のスケッチブックも紹介されていました。
絵具を買うお金がなく、黒い鉛筆で描かれた花には、
六花亭包装紙の原型を感じます。
ただただ絵を描き続け、
自然の厳しい中で農家を続けていた坂本直行さん。
農家の生活は決して楽ではなかったと
番組では紹介されていました。
そんな坂本直行さんが農家を辞め、
画家として絵に集中し、職業としたのは
なんと50歳の時だったとのこと。
私は子どもの頃から六花亭に触れていたので、
坂本直行さんの絵には懐かしさを感じます。
番組でも「坂本さんの絵には対象物に大きな愛が感じられる」
と言っていました。
坂本直行さんについては、
写真家 星野道夫さんの『旅をする木』のエッセイにも、登場しています。
坂本さんと、星野さん、
それぞれ自然に対する尊敬の気持ち
坂本さんは絵画、星野さんは写真と
表現方法はそれぞれ違えど、
時には人間に厳しく、喜びを与えてくれる自然と共に生き
何よりも自分が生きている場所を
深く愛し続けたアーティストということでは同じです。
坂本直行さんの六花亭のイラストは、
最初は包装紙ではなく、
「サイロ」という児童詩誌の表紙から始まりました。
『十勝で生きる子どもたちの詩心を育みたい』という
六花亭創業者 小田豊四郎さんの願いから始まり、
坂本さんは無償でこの仕事を引き受けたそうです。
山岳画家、坂本直行さん。
素朴でありながらも、北海道の自然に対する大きな愛を
大量の絵で表現し続けました。
原画を一度見てみたく、
次回北海道を訪れるのが楽しみになりました。
再放送は1月29日(日)午後8:00~NHK Eテレ 東京で。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。