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アートが我々にもたらす効果

先日、日経新聞を読んでいたら、
広島で開かれている
アルフレド・ジャー展について書かれていました。
彼のインタビューの中で、
一番印象に残っていたのは
作品をつくるとき
リサーチが99%、制作は1%だ
と書いてあったこと。

同じようなことを
E&K Associates代表 長谷川一英さんも
2023年7月7日の日本経済新聞の記事で語っていらっしゃった。

アート思考は、
右脳的にゼロからアイディアを生み出していると考えられがちだが、
実は論理的思考と同様
徹底したリサーチと洞察力から生まれてくるのだ
という。

アーティストは制作にあたり、
自身の興味に基づいて徹底的なリサーチを行い
情報を取集・分析することから始める。
それによって、事象の本質を理解し、
革新的なコンセプトを生み出す。

日経新聞 経済教室『DXで「アート思考」を深めよ』 長谷川一英氏より

VUCAの今、
そしてこれだけ我々の日頃生活も
自然災害や疫病によって脅かされている中、
イノベーションが強く望まれる。

以前自分で書いた記事にこんな文章がありました。

アートは「自分事」自己表現であり、
自分の創作、思考や感情を形にして世に問いかける作業。
かたやデザインは「他人事」
問題解決であり、
他者や社会が抱える問題を主に造形を通じて解決するのがデザイン、
とおっしゃっています。
アートは自己表現なので、自分の思考や感情を形にして、
本質を問い続けます。
自己表現を前提とした「問題提起」ですね。
何故心が動くの?何故心地が良いの?

アートは自分事。デザインは他人事

自分で再読してみましたが
アートは自分軸、デザインは他人軸
と言い換えた方が良さそうです。
アートは自分軸、本質を問いかける、
ちょっと哲学的な感じ
がします。
本質を深堀する、
だからこそ
革新的なコンセプトが生まれるのかもしれません。

話は長谷川氏のアート思考に戻りますが、
この「リサーチを行う時間の確保」が容易ではなく、
そのためにDX(デジタルトランスフォーメーション)で効率化を図り
余白をを思考や調査、分析に充てることが大事とおっしゃっています。

会社で働いていると、
どうしてもプレイングマネージャーになりがち。
余白をもっと作り
チームと雑談をしたり、
ちょっと夢物語や妄想を語り合う。
そんな時間がアート思考で創造的な思考には大切か
もしれません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
アートが皆さまの日頃に役立てることができれば
アート好きとしては、
嬉しくて嬉しくてたまりません。


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