モロッコ,ドバイ9日間のふたり旅/2023年10月
旅先の決め手は「サハラ砂漠でテント泊がしたい」という僕の希望。
結婚式を終えた2週間後、ふたりでモロッコとドバイへ旅立つことにした。
そんな旅の様子を、これから計画する誰かのために、記録しておこうと思う。
旅程
モロッコとドバイを合わせて9日間の旅になった。
地図にするとこんな感じ。
モロッコ内の車移動はすべてツアーで、航空券と電車も合わせてHISに手配してもらった。
(Googleマイマップだと車・自転車・徒歩しか選択できないが、実際には飛行機も電車も使っている)
Day1(10月1日) モロッコ到着
モロッコの人は写真嫌いと聞いていたので、到着時の写真はほとんどない。
荷物ピックアップと入国審査に最低2時間と言われていたが、1時間くらいでサクッと終了。代わりにスーツケースの車輪が壊れて、旅の間ずっと苦労することになる。
まずは、空港内の窓口で両替し、モロッコテレコムでSIMをゲット。
電車の待ち時間で空港の外に出てみると、タクシーやお迎えがたくさん。
一度空港の外に出ると、中に戻るために荷物検査が必要で時間を取られるので要注意。
ムハンマド5世国際空港からは鉄道で、Casa Voyageurs駅を経由してFes駅へ。
等級ごとに車両が分かれていて、一等車にしたので割とゆとりがあった。
席には車掌さんがチケット確認に来るけど、人の席に座っている人が多い。僕の席だよと声を掛けるとどいてくれる。
フェズ駅からリヤドまではタクシー。25DHで交渉するつもりだったけど、20時半と遅めなのもあってか全然下げてもらえず、結果40DHで乗った。赤タクシーも含めてメーターは使っていないみたいだった。
路地裏の扉をあければ、この日の宿「Riad Fes Maya Suite & Spa」
着いてすぐにルーフトップでディナーを食べた。
全体的に綺麗で安心したのも束の間、バスタオルには大きめの虫が付いてた…。それでも一日中の移動で疲れてぐっすり眠った。
Day2(10月2日) サハラ砂漠
朝食もルーフトップで、8時から。
夜はわからなかったけど、眺めがすごくいい。
リヤドの中はこんな感じの吹き抜けになってる。
ツアーのガイドにはリヤドまで迎えにきてもらった。
乗客は僕らふたりだけ、ガイドは2人が交代で運転してくれる。
途中、大学の敷地にあるカフェで休憩。名前を忘れてしまったけど、モロッコの大学の中では最も学費が高いらしい。
たしかにとても綺麗で、ふり返ればモロッコで訪れた中では一番整った街並みだったかもしれない。
ミドル アトラス山脈の手前あたり、猿や馬のいる観光ツアー用みたいなスポットで休憩。
リンゴを売っている町と、タジン鍋を売っている町を交互に走り続け、ミデルの街で昼食。
ここではリンゴのフェスティバルが行われて、国中のリンゴが集まるらしい。
その後も、休憩を挟みながら荒野→町→荒野を走り続ける。
夕方ごろ、ようやくサハラ砂漠のほとりの村メルズーカに到着。
オーベルジュ「KASBAH MOHAYUT」に荷物を預けて砂漠に向かう。
ちなみに、ここの店主はジャバ・ザ・ハットみたいな見た目で、壁にかかってる地図はインディージョーンズの宝の地図みたいだった。
ピックアップトラックで砂漠のふちギリギリまでつけて、そこからラクダにバトンタッチ。
長時間の車移動でようやく。
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夕日に照らされたサハラ砂漠は、すばらしく綺麗だった…!
ラクダ使いは26歳のベルベル人の青年。
写真を撮るタイミングで、なぜか「エェェェイ、アフリカ〜〜!!!」と言うのは気になったけど、たくさん撮ってくれて感謝。
月は大きくて星空は綺麗だったけど、泊まったテントはかなり汚くて結構テンションが落ちる…。砂漠で合流した別ツアーのフランス人マダムはずっと不機嫌に口を閉ざして、ご飯にもほとんど手をつけないくらいだった。
砂漠のツアーに参加する人は、泊まる環境をちゃんと確かめるか、覚悟していくことをおすすめする。
Day3(10月3日) トドラ渓谷
朝6時、日が昇る前に出発。
ラクダに乗って暗闇の中をしばらく歩いたあと、徐々に出てくる朝日を待つ。
まさにこれを見にきたし、無口だったフランス人マダムも嬉しそうでよかった。
ホテルにもどって朝食。
急いでシャワーを浴びて、ワルザザードに向けて出発する。
途中の休憩では、ラクダのミルクも飲んだ。おいしくはない。
あとから知ったけど、中東呼吸器症候群に感染する可能性があるので、本当は飲まない方がいいらしい。というか接触するのもよくないらしい。
砂漠の近く、たしかメルズーカの村の入り口あたりで撮った門。
トドラ渓谷にも寄った。
モロッコのグランドキャニオンと呼ばれたりもするらしく、クライミングしてる人もいた。
近くのレストランで昼食。
このあたりから、モロッコ料理はすべて同じ味なことに気づきはじめる。
ローズ推しの町には、お店で薔薇を蒸留してオイル・クリーム・スプレーなどを販売してる店もあった。看板には、日本語で「市営蒸留」と書いてあった。
町中にはピンク色のタクシーも走ってるらしい。
サハラ砂漠への入り口の門。ここからは割とすぐワルザザード。
ワルザザードに到着。
この街は映画推しで、有名な俳優もこのスタジオに撮影にきたらしい。
ちなみに、各都市には特徴がある。街の入り口には、シンボルとなるローズやリンゴや映画などのモニュメントが設置されているので、なに推しなのかがわかりやすい。
これはカスバ。伝わりにくいけど、結構立派。
この日の宿、ホテル「HOTEL LA PERLE DU SUD」に到着。
ほぼ市内の中心部。
近くのスーパーでは1Lくらいの大きな水がひとつ5DHで安く買える。ただし、レストランで出されてる水の銘柄がバラバラだからといって、安く買った水を持っていくと怒られるので注意。
Day4(10月4日) ジャマエルフナ広場
7時から朝ごはんを食べて出発。
昨日のと合わせて、ワルザザードには大きいスタジオが2つある。さすが映画推しの街。
思ったよりすぐアイトベンハッドゥに到着。1時間散策した。
9月の地震の影響なのか、ちょっと崩れてるところはある。
ネットではこの中に数人住んでると書いてあったが、ガイド曰くもう住んでいる人はおらず、夜は近くのアパートで暮らしているらしい。
蛇を首に巻いてみたり、眺めはいいけどまったく写真で伝わらないハイ アトラス山脈を超えて、ランチタイム。
トマトやきゅうりを細かく切ったサラダのことを「モロッコサラダ」と呼ぶらしい。たしかにどこでもこれが出てくる。そして全ての料理にオリーブが入ってる。
アルガンオイルを作ってる町に寄ったりしながら、15:30にはリヤド「Riad Le Jardin d'Abdou」に到着。
リヤド内にはプールもあって楽園感がある分、外のむわっとした熱気をより感じる。
リヤドから歩いてジャマエルフナ広場へ。
全体を見渡せるカフェで避暑。ずっと太鼓や笛の音、アラビア語の放送のようなもの、エキゾチックな音楽など、たくさんの音が聞こえてくる。
広場は夜のにぎわいに備えてテントを出し始める時間。カフェにいた1時間弱でも、人通りがかなり増えてた。
メディナの中を歩くと、ニオイも活気もすごかった。
馬は走ってるし、抱えきれない荷物を持ちながら走る自転車、「宮迫です」と日本語で話しかけてくるモロッコ人もいたりする。
「L'mida Marrakech」の屋上でごはん。都市部のおしゃれさ、味付けがよかった。
Day5(10月5日) ドバイ移動
この日は朝早め、6:50にリヤド前でタクシー乗る。
ツアーの人もだけど、みんなちゃんと時間通りにきてくれる。
駅にはマックもKFCもスタバもある。朝ごはんは駅の中のカフェで。
30分前にはチケット確認&入場がはじまって、7:50発。
やっぱり指定席でも他人が座ってるのでどいてもらう。
Casa Oasisの駅で50分の乗り換えを挟みつつ、空港に到着。
ハンバーガーを食べて、残りの現金で水とお菓子買って、最後の10DHくらいは募金した。
Day6(10月6日) ドバイモール
7時間半の飛行機移動を経て、深夜にドバイへ到着。
ドバイでは、入国審査のカウンターで1MBのSIMをくれるので、自分で調達する必要がない。お金持ちの国バンザイ。
事前にduのアプリを入れておくと、あとで容量追加する時に便利。
(これはとても後悔しているけど)空港で夜を明かし、朝ATMでキャッシングして、空港内のBaggage Serviceにキャリーケースを預ける。
7時には空港を出る。CareemとUberは専用の車寄せがあるので便利。
「アラビアン・ティー・ハウス」で朝食。
アラビアンコーヒーは、デーツを食べながら飲むのだと教えてくれたけど、あまり口に合わなかった…。それ以外は美味しいし、食べ方も教えてくれて親切なお店。
朝食のあとは、オールドスーク、ゴールドスークへ。
モロッコに比べると綺麗めで、朝だからか静かめ。スパイススークとドバイ博物館は閉まっていた。
川を渡る舟にも乗った。ただ、地元民が使う「アブラ」と呼ばれるボートのようなものではなく、モーターで動く方。こっちにはサラリーマンぽい綺麗な格好の人しかいない。
スターバックスMarsa Al Seef店でひと休憩。
一度空港に戻って、タクシーでホテル「DAMAC Maison Canal Views」へ。
付いてるサウナはやってなかった。昼頃に到着したあとは、ランチ抜きで眠った。
夕方からは、ドバイモールを散策。
向かう途中に街中をちょっと歩いたけど、歩くにはかなり暑い。暑すぎる。
そして中国人街は大きい。
水族館の水槽を眺めながら夜ごはん。
パスタもポテトも、モロッコでは食べなかったジャンキーな美味しさで最高。結局慣れた味がおいしい。
「ドバイ・ファウンテン」と呼ばれる噴水ショーを鑑賞。
30分に一回上演される。ゆっくり見たい人には「ボードウォーク」がおすすめと聞いていたけど、そうじゃなくてもそんなに混み合わずに見られる。
どこを向いても目に入る「EMAAR」不動産は、日本にとっての三井不動産か?
モール内にあるアイススケートリンクは、お金さえあれば砂漠の中だろうがどんな娯楽も創れるというドバイ民の力強さを感じた。
大きなゲームセンターもある。
乗りものの最中に、掛かってきた電話に出るためにアトラクションを中止させてた子どもがいて、大金持ちの子どもはずいぶんませてるなと思った。
Day7(10月7日) アクアベンチャー
ホテルで朝食を食べ、チェックアウトして出発。
朝イチからこの日のメイン、アクアベンチャーウォーターパークに向かう。キャリーケースは持っていけないので、この日に泊まるホテル「Avani+ Palm View Dubai Hotel」に寄ってあずける。
ホテルからは駅が近いので、電車を使う。往復券は30DH、1日券が35DHだったので一日券を購入。
アクアベンチャーウォーターパークは、この旅で一番くらいに最高だった。
東京ドーム3.6個分あるので回りきれてはいないけど、すべてのアトラクションが楽しかった。ただし、写真がないので公式から拝借。
これから行く人のためにアドバイスを6つだけ。
夜ごはんは「The Penthouse Dubai」へ。
泊まってるホテルから出るとき、このお店はドレスコードある?このサンダルでいける?と聞いたら、「あかんあかん!」って反応されて着替えたけど、実際には短パンもサンダルもいた。
街を見渡せて、シーシャしてる人もいるようなおしゃれ空間だった。
Day8(10月8日) グランド・モスク
すごく豪華なのにうまく撮れなかったホテルの朝食ブッフェからスタート。
オムレツも焼いてもらった。
スーツケースはチェックアウト後のホテルに預けて、シェイク・ザイード・グランド・モスクへ向けて出発。
ホテル近くの駅からは電車。「ノルカード」を買って乗車する。
Sobha Realty駅で乗り換えて、Ibn Battuta Mall(イブン・バトゥータ・モール)へ。
モール内の綺麗なスターバックスでコーヒーとクロワッサンを購入。
バスの中でランチ代わりに。
Ibn Battuta駅横のバス乗り場から出発。
ノルカードには、アブダビとの往復分50DHをチャージ。アブダビではチャージできないので往復するならここでしておく必要がある。
アブダビ セントラル・バスステーションからはタクシーに乗り換え、シェイク・ザイード・グランド・モスクに到着。
綺麗な卵みたいなガラスの建物から入る。
モールの中みたいな通路を通って、荷物検査へ。歩いてるときにオンラインチェックインしておくとスムーズ。荷物はみんなロッカーに預けてるっぽい。
このモスクは、UAE初代大統領の名を冠していて、10年の歳月と550億円を掛けて建設されたそう。
世界最大と言われるペルシャ絨毯とシャンデリア。
写真だと伝わらないけど、実物は錯覚かと思うくらい大きい。
床にも花の模様が続いていて綺麗だし、見渡しのいい場所はほんとうに壮観。
モスクのあとは、タクシーで移動して「エミレーツパレス」へ。
金箔ソフトと金箔カプチーノのセット。金箔味はわからないけど、ソフトクリームはちゃんとおいしかった。
ホテルを出てすぐ、アブダビっぽい建物。
ちなみに、エントランスに立つポーターの中には、比喩でも誇張でもなく3m級の大男がいてびっくりした。
帰りは、行きと同じくタクシーでアブダビ セントラル・バスステーション→バスでIbn Battuta駅→電車でホテルまで帰った。
ホテルから荷物をピックアップしつつ、タクシーの中で予約した「Amelia Restaurant & Lounge」へ。
寿司や餃子もある。
日本食が恋しくなってる僕らからすると美味しかったけど、隣のカップルには「これは本当に日本食か!?」と聞かれたので、おそらく彼らにとっては微妙だったのかもしれない。
彼女の誕生日が近かったので、最後にプレートも出してもらった。
タクシーで空港へ向かう。いよいよ旅もおわり。
最後に、空港で宝くじを買った。約5万円する代わりに、5,000人に1人という高確率で1億円が当たるらしい。
結果は外れだったけど、帰国後もワクワクできるのでおすすめ。
Day9(10月9日) 帰国
深夜2:40発の飛行機で、成田に17:35着。
ドバイを出発する際にはゆっくりご飯を食べてから空港に迎えるし、帰国してからも翌日の仕事に備えてはやめに寝られたのでよかった。
費用
この旅に掛かった費用は、2人で合計916,333円だった。
すべて2人分の費用。当初の予算は100万円だったので収まってはいるけど、安くはない。
ちなみに、新婚旅行なのであまり厳しく切り詰めてはいない。もっと安く済ませたい人は、ツアー費用を抑える、ホテルのランクを下げるなどすれば、安くなる余地は結構ある気がする。
最後に
改めてこの旅を眺めると、かなり移動が多めな旅になった。せっかくの海外だからと、いろんな場所を巡りたくてこうなりがち。
まったりしたい人は、一カ国だけにするとか、観光する都市を減らすとよさそう。
とはいえ、この記事が少しでもモロッコやドバイに旅行するときの参考になれば嬉しい。
たくさん撮ったのに見せられていない写真は、Instagram(@yatattsufm)に載せていくので、よければそちらも見てほしい。
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