テーマは「心を込めること」
矢田石材店がつくる季刊誌「Hanaemi」ができあがりました。そして、このnoteも同時に始めます。創刊となる「2023夏」号の紹介、そして、愛知県岡崎市の墓石を専門とする石材店が発信するのかを、最初にお伝えします。
「花のように美しい笑顔」
「Hanaemi」はA4版、カラー、16ページの無料の冊子です。
漢字で「花笑み」と書く大和ことばから取りました。
花のように美しい笑顔を表します。
矢田石材店は2020年からお寺とともに、永代供養や植栽などのお墓の整備が付いて、不安なく供養を始められる建て売りの墓園を造り始め、「はなえみ墓園」と名付けました。お墓参りでみんなが笑顔になり、しあわせな気持ちになってほしいという想いが込められ、現在、愛知県内に21カ所と広がっています。
墓園に合わせて平仮名の「はなえみ」にしようかと考えました。しかし、単なる事業の紹介だけにせず、いろんな方が手に取ってもらえるような冊子にしたいと思い、墓園を連想させてしまう平仮名はやめました。ローマ字でちょっと読みにくいタイトルかもしれませんけど。
巻頭企画「ココロ、やどる。」
巻頭企画は「ココロ、やどる。」です。
気持ちを込めたモノや経験、場所などをきっかけにして、いろんな方たちにお話をうかがおうという企画です。
石材店は心を込めて石を加工します。主な加工品である墓石は、お寺さまによってお精入れがされ、石がかけがえのない存在へと変わります。
長く携わってきた石材加工、墓石づくりという仕事に、墓園整備や墓石リサイクル、お葬式のサポートなども加わった、矢田石材店の業務に共通することはなんだろう。そう考えてたどり着いた誌面のテーマが「心を込めること」になったからです。
創刊号で語っていただいたのは、2004年アテネオリンピック女子マラソンの金メダリスト、野口みずきさんです。
野口さんは競技の第一線を退いた後、マラソン中継の解説やランニングイベント出演など陸上の普及活動に携わりながら、昔から大好きだった音楽、引退後にはまった食やお酒など、幅広く興味を広げています。ストイックな雰囲気だった選手時代とは少し違うイメージですが、ずっと共通するかかわり方、姿勢があったんだ、と気づかされました。
ご住職の「顔が見える」ように
もう一つの読み物が、ご住職のインタビューです。「はなえみ墓園」や「お寺でおみおくり」など一緒に取り組んでいるご住職から、じっくりとお話をうかがっていきます。
創刊号にご登場いただいたのは、胎蔵寺(岡崎市)の野村宗臣さん。お寺で大人数の集まるイベントを開催したり、岡崎市内でバーやラーメン店も経営したり、アクティブで型破りな若いご住職に、その背景となっている考え方や経験を語っていただきました。
お寺の紹介と同時に、ご住職の人柄も伝わる、「顔の見える」コーナーにしていきたいと考えています。
何気ないけど、ちょっといい景色
表紙で使ったのは、横浜市に住むフリーランスのカメラマン、川津陽一さんの作品です。
「何気ないけど、ちょっと良い景色」をテーマに仕事の合間に撮影をしています。主な撮影地は横浜市栄区のシンボルリバーのいたち川ですが、愛知県や岡崎市だけでなく、どこに住んでいる方も近所でもありそうな景色です。
だれでも見に行ける、見つけられる、身近な季節の写真で、表紙を飾っていただきます。今回はキバナコスモスという花の写真ですが、今後は植物だけでなく、鳥など生き物も登場するかもしれません。
ラジオ、本に続く発信
1956(昭和31)年に創業した矢田石材店の3代目、矢田敏起社長は、2012年から毎週火曜日、CBCラジオの番組『つボイノリオの聞けば聞くほど』の5分ほどのコーナー「お墓にかようび」に出演し続けています。『心が強くなるお墓参りのチカラ』(経済界)も出版。それらに続く、新たな発信が季刊誌です。
岡崎市は石製品の日本三大産地ですが、なかなか業界のニュースは一般の方には届きません。近年は墓じまいが増えていることもあり、墓石業界を取り巻く経済環境は明るいわけではありません。
そんな中で、石材店にかかわるいろんなお話を知ってもらい、文化ともいえる供養の意味や良さを伝えていきたいと、発信を続けています。
季刊誌は、「はなえみ墓園」があるお寺や、「お寺でおみおくり」の賛同寺院などに置いていただく予定で、ご興味のある方は手に入れて読んでいただければ幸いです。
SNSなどデジタルでもどうぞ
デジタルコンテンツに触れる機会の多い世代の方に向けて、noteでも発信をしていきます。矢田石材店からのお知らせや、季刊誌と同じようなご住職のインタビューなどを掲載し、更新されたらツイッターの公式アカウントでもお伝えしますので、よろしければフォローしてください!
どうぞよろしくお願いいたします。
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