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インスタントフィクション【夢と現実の間】

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筆者が2020年から約1年間、小説執筆前の助走機関として書き溜めた500字程度のショートショート集。作品に昇華していく前段階の着想が散りばめられている。
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#今回は少し長め

失った時間

日曜日の昼間、日差しが差し込む電車の客席。 僕は、明け方からずっと電車に乗っていた。 どこに行くつもりかって? どこにも行くつもりはないさ。 ただグルグルしているだけ。