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キンセンカンカク

先日、服が買えそうな値段のアクセサリーを買った。天然石がついていた。


その日、店員さんの熱に負けて、今日から始まる3日間の感謝祭とやらの約束をとりつけた。


普段は1100円〜5万円、高くて10万円程度のアクセサリーを売る店だ。


本日、来店してまず名前を書かされた。

前回も書かされているから、名前だけならまあ良い。


指輪をつける習慣があるのだが、今思えば人質代わりだ。

クリーニングするという名目で預けさせられた。


そして、アクセサリーを見ていると、普段売っているアクセサリーに布をかけて、20万、50万、70万と大々たる値段のアクセサリーが並んでいるではないか。


正直、早く帰りたくなった。


店員さんのススメの声を話半分に躱しながら、一周見終わって、やめた、と思った。


店員さんは、分割払いのパネルを見せながら、皆さんこうやって分けて払ってらっしゃいますので、と言う。


怖かった。


まだあるはずの時間を理由に、指輪を返してもらった。


なんか高そうなノベルティももらってしまったが、もう感謝祭には行くまいな。


※この話は多少の改変があります

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