伊藤詩織の控訴審判決⑪裁判官がスルーした虚偽申告の動機
控訴審では以下の二点をあげて、虚偽申告の動機を否定している。
しかし、メールと時系列の分析、さらに前記レイプ虚偽の申告に関する論文を合わせ読むと動機は浮かび上がってくる。
4/4 シェラントンホテルで枕を共にす。➡イーク表参道で避妊薬をもらう。夜➡お花見
4/6(月)整形外科受診 ➡ 同日 23:01 お疲れ様メール
その後すぐに返事が来ないために下記のように感じた。
これは十分動機になる。
しかも山口氏の異動とは関係なく、この時点ではただメールの返信がすぐに来なかったためだったことがわかる。
更に時系列を追い、動機の変化を検証してみる。
4/7(火)IKEAで家具選びの後、Sに話す。
4/8(水)R、K、に話す
4/9(火)は原宿署に行く。
4/10 なし
4/11 なし
4/12 なし
4/13 なし
4/14 再度山口氏にメール。
この直後山口氏から次のような返信があった。
山口氏が仕事に関して努力していたことを知ったが後の祭り。これでは恨みなどおきるわけはない。怒りなど浮かぶわけもない。しまったというほかない!である。すでに警察に行ってしまい、友達にも話してしまっていた。虚偽申告に関する論文の言葉を借りれば「もう後戻りはできない。」状態である。
これは下記のレイプ虚偽申告の動機にすっぽり当てはまる。
更に、山口氏のメールから正式な面接が必要となるとなると、大学卒業は必須。 しかし伊藤詩織は本当に卒業する可能性があったのだろうか。BlackBoxには「卒業直前」「卒業前のラストスパート」の言葉はみられるが、卒業したとはどこにも書いていない。結局翌年山口に渡した履歴書は「卒業予定」。 単位をあちこちの大学で取っていたとしているが、MMM大学での就学期間が異常に短い。事件後メディアに出たどのプロフィールを見ても「卒業」という言葉は見られない。卒業できなくとも山口氏の一存で ワシントン支局で使ってもらえることを期待していたのではなかろうか。 であればこの期に及んでニューヨーク本社での正式面接と言われれば、話が違うとなったのもうなずける。この直後山口氏は伊藤に繰り返しメールを送るが伊藤は反応せず、4/17にようやく返信。入院していたと嘘をついて返信しなかったことをごまかした。
4/18に山口氏を責める口調が始まるのだが・・
ちなみに伊藤詩織は陳述書で「また、被告は、メールで、5月13日までずっと就職の斡旋話をし続けていました。仮に私が被害後も斡旋話を期待していたならば、そのようなメールに好意的に対応するはずですが、私は就職の斡旋話には4月6日以降一切触れていません。」と言っているが、下記のように実際は触れている。4/14では合格にこだわり、5/6に要求の一つに仕事が入っている。
山口氏から話を持ち掛けたような口調に変わってる。山口氏が「採用」したいのではない。フリーとして契約したいのではない。伊藤が「応募」してきたのに、友人にはオファーと話し、友人の素案をもとに書いたためこのような文言になったのだろう。また山口の検討を「その後なにもなかったかように電話でビザの手続きをするので連絡するといってきたり、この度(ママ)に及んでそのようなあやふやなご返答をされるのは何故ですか?」
と書いているが、VISAが難しいことはメールで事前に書いてあった。ワシントン支局なら卒業していなくても山口氏の一存で決められると期待していたのかもしれない。
すべて筋が通る。
更に4/9~4/17の間、山口氏は就職に結びつけようと前向きに動いていた。しかし、伊藤は友人にも警察にもレイプされた準強姦されたかもしれないとふれ回っていた手前、もはや何もなかったことにすることはできなくなってしまった。本人は警察との打ち合わせを優先させるので返信を控えていたとしているが、すでになかったことにできる段階ではなかったのである。
4/23 友人の紹介で法テラスの弁護士と会う。
4/23 ワシントン支局長の任を解かれ、営業局へと異動を命令。
4/25 山口氏の左遷をfacebookで確認
5/4 山口氏はTBSを退職。
そして彼女は捜査が進展しないようならメディアを使うことを早期から考え、ロイターにも相談していた。
BlackBoxによれば、逮捕中止は6月8日といわれている。逮捕中止を機にロイターへのアクションを起こした。これ以降は虚偽告訴に関する論文でいうと目的❸が疑われる。
伊藤は怒りや憎悪がないと繰り返し書いている。親、捜査員、Blackboxの編集者にも言われている。 Blackboxにもくどいほど書かれている。
(理由については虐待による解離の例を挙げながらもそれだとははっきり言い切っていない)。
ところがBlackBoxを読んでいると「逮捕」へのこだわりが異常に強いことだけは分かる。BlackBoxには逮捕、逮捕状という言葉がなんとあわせて115回もでてくる。
怒りもないのに逮捕に執念を燃やすという感覚がちょっとわからない。しかも妹や家族を持ち出し、妹や家族が嫌がるのをしり目に世のため人のためという。
ところが伊藤はこんな風に言われていたと知ってようやく理解できた。
これはおそらく清水潔氏のことであろう。伊藤は新潮社のインタビューで次のように漏らしている。
清水潔も相談を受けた時のことをラジオ番組で語っている。
彼女はなによりもニュースにしたかった。
つまり動機は❷から❸に移行したが、裁判所は一審二審とも虚偽申告に関する資料をきちんと参考にせず、事件直後の❷を見落とすか意図的にスルーした。
そしてニュースにする以上名誉毀損を回避しなければならない。こののため違法性の訴却には事件に真実相当性以外に、公共公益性がなければならない。そこで私怨でなく、妹のため、身近の人に起こったらと公共公益性を含めて強くアピールする必要があった。
私はそう疑っている。
このことを強く感じたのはBBCの動画の中で、家族への中傷に話が及んだ時にPCに映った写真をみて、妹の写真が出ている個所を指摘した時である。
実はこの写真の画面は私も見ているが、妹の部分は伊藤氏自身の学生時代として誤って公開されていたものであった。妹だと書いてないのである。しかるに伊藤氏自身が妹だと、わかるような説明を加えてしまっている。ぼかしが入っているが十分ではないため、ぼかしなしの写真が検索できてしまう。
本当に妹のことを思っているなら、このように妹を引き合いに出さず、中途半端なぼかしの場面についてはBBCに抗議して取り下げるべきである。
これが私が伊藤詩織が妹のため身の回りの人のためと言っても信じない理由の一つである。私なら姉であってもこういうことをされたら激怒する。
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