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【八幡宮の謎に迫る④】八幡宮の「安産祈願」には3つのポイントがある!
安産祈願のご利益で知られる「八幡宮」ですが、そのご利益の由来には3つのポイントがあります。
「安産祈願」といえば、「妊娠5か月目の戌の日」に、「腹帯を巻き」、「神社で安産を願う」というのが一般的です。
八幡宮では、神功皇后が石によって出産を遅らせた伝承があるため、安産祈願に3つのポイントがあるといえます。
しかし、実は、この3つのポイントは時代背景がバラバラなのです。
最も古い歴史があるのは「腹帯」で、西暦でいえば紀元前の話です。
「ホツマツタヱ」によると、古代には男女の産み分けなどの妊娠や出産の様々な知識を持っていた「コモリカミ」という方がいました。
コモリカミの教えを受けた「アマノコヤネ(天児屋根命)」と「ヒトリヒメ」の夫婦、ヒトリヒメの父「タケミカツチ(武甕槌大神)」、アマノコヤネの伯父「フツヌシ(経津主神)」が、腹帯と安産の教えを広めていた宮が、現在の東国三社(関東にある鹿島神宮・香取神宮・息栖神社)のようです。
そして、2つ目が神功皇后の伝承です。
西暦では200年代と推定されています。
「新羅を攻めよ」という託宣(神様のお告げ)を受けた神功皇后は、妊娠していたため、月延石または鎮懐石と呼ばれる石を、下腹部にさらしで巻いて出産を遅らせたといわれます。
これには、いくつかの説があるようです。
・石でお腹を冷やした
・石で陰部にフタをした
・呪術で出産を遅らせた
どれが正しいのかは分かりません。
3つ目が「戌の日」の安産祈願です。
犬の安産にあやかりたいという願いからです。
「戌の日」は十干十二支の文化が日本に伝わってからのことです。
それぞれ由来が違いますので、「戌の日でなければ安産祈願の効果がない」と考える必要はありません。
「腹帯」については、その長さを父親の身長と同じ長さにするなど、歴史書「ホツマツタヱ」に記されています。
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