発達障害当事者が教える試験勉強のコツ
ポイント
①試験勉強することで何が身につくか
②試験勉強のコツ
③試験勉強をして仕事力を身につける
①試験勉強をすることで身につくこと2つ
1つ目は、各受験する資格試験合格に必要となる専門的知識です。
例えば、あなたが宅地建物取引士の国家試験に合格したとします。
そうすると、当然ですが試験合格に必要な法律や不動産に関する知識
は、しっかり勉強して頭に入っているはずです。そのことによって、人より法律や不動産取引に関する専門知識量はかなり高くなっているわけです。
そして、日常生活においても契約書や難しい書類を見てもしっかり内容を理解することができるようになりますし、難しい本を読んでも、試験勉強で鍛えられた専門知識があるため容易に内容を理解することができるようになります。
2つ目は、その資格を持つ人にしか出来ない独占業務を行う事ができるようになることです。これは、資格によるのですが、特に国家資格においては、業務独占権というものがあり、法律により、資格を持つものしか出来ない仕事というものが存在します。例えば、医師が良い例です。医師に診断書を書いてもらったことがありますが、書いている内容の難易度はそんなに高くなくても医師しか医学的な診断書を書くことが出来ないため、難易度の割に高い報酬金額がその業務を行うことが出来ます。既得権益の最たるものですよね。その為、僕的には、業務独占権が付与される国家資格を狙うのも良いと思います。
②僕は、発達障害当事者として、これまで、国家資格取得や大学受験、大学院受験合格を通して培ってきた試験勉強のコツを3つご紹介したいと思います。
まず、1つ目は、特に国家試験を受ける時は、問題集中心で勉強する事を
強くおすすめさせて頂きます。これは、私の発達障害の症状である、集中力の持続時間が短いという事への対策として考えだしたものです。要は、テキストから真面目に勉強していると時間がかかり、問題演習する頃には精神的な疲れから眠くなってしまいまともに勉強を継続する事が難しい状況でした。そこで、テキストを読むことを僕はやめました。そして、例えば、宅地建物取引士の勉強の時などは、過去問10年分のみを学習するようにしました。やり方は、ルーズリーフを2枚用意し、1枚目に問題を書き写し、理解します。そして、2枚目に、解説と解答を書き、問題を読みながらなぜ、その解答に至ったのか解説を書きながら理解するのです。書くことで眠くなくなりますし、とても良い方法でした。
2つ目は、小さな目標を設定し、確実にクリアしながら進むという事です。
発達障害の場合は、なるべく小さな目標を確実にクリアして自分を褒めるということを習慣化していきましょう。大きな目標に向かって突っ走ろうとするとほぼ確実に挫折します。発達障害者の人は、脳の中の実行機能を司る部分の働きが弱いためこうなります。
3つ目は、自分を取り巻く環境からの刺激に注意しましょうということです。発達障害の傾向にある方は、環境からの刺激に対して非常に敏感なことが多いです。その刺激への自分なりの対策方法を考えておきましょう。
③資格試験などの勉強する事で身につく最大の仕事に活かせる能力は何か
と考えていくと事務処理能力であると思います。願書を正確に書く、時間管理をして、勉強時間を作る、勉強内容の優先順位を決めるなど様々な事務処理能力を鍛えることが出来ました。僕のような発達障害を持つ人間は、本来、事務処理能力が極端に苦手なタイプの方が多いと思います。僕も事務処理能力は低いと自覚しています。それでも、とにかく人並みに事務処理できたらどれだけ良いかと考える事がたくさんありました。その中で、資格試験等を通して事務処理の訓練を出来たことは非常に良かったです。
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