自分の目で確認するって、案外大切。見たら気づくことがある。そこからはじまることがある。
目にすると
ハット気づくことがある。
子どもたちが歯を磨いたあと
仕上げをしてわたしはよくこう伝える。
「よ〜く鏡みて拭いておいで!」
口のまわりに
食べこぼしのあとがうっすらついている。
洗面台の鏡にまだ背が足りなくて
自分たちで見ることができないそれを
目でみて確認してほしい。
そんな母心からだ。
引っ越してきて
妹夫婦がプレゼントしてくれた
大きな姿見を洗面所の後ろ、玄関前に設置した。
念入りに鏡の前の自分と向き合って
じっくり拭いている姿がなんともかわいいのだ。
すっかりその光景がわが家の当たり前になっている。
私はオンラインで膣ケア・膣トレを伝えている。
講座では、鏡で自分の女性器を見てもらう時間をもうけている。
もちろん毎回わたしも自分で見ている。
3回目の産後にはじめて尿漏れを経験した。
「ついにきたか〜」
「これは何かはじめないとまずいな…」
「おっ!ちょうど友達が尿漏れが良くなったと言っていたからやってみよう!」
そんな流れで
まずは受講することになった。
産後5ヶ月、子どもを母にみてもらって2時間の講座に参加した。
持ち物に「手鏡」と記載してあり、
「もしかして…」
「見るのかな…」
そんなことを
うっすら思ったのを記憶している。
一人では怖くて見れない。
直視できない場所。
自分のからだなのに
そんな場所って、
他にあるのだろうか?
友人である先生との会話を楽しみながら
あっという間にそのときがきた。
ドキドキしていたけど、
ちょっとのワクワクも混ざっていた。
「どんな風になってるのかな??」
自分と切り離して
目で見ることを意識した。
看護師特有の「観察」モードに切り替えて。
目の前にあらわれたそれ。
じーっと見て、
いまの現状を確認する。
じーっと見て確認できたのは
ただ1つ。
「お手入れしないとこれはまずい!」
尿漏れも気になったが
手入れをしないまま放置されたあそこは、
何ともかわいそうな様子だった。
目にしたものは、
まぎれもなく自分のからだの一部。
毎日顔やからだ、髪の毛をあらって
きれいにしているのに
見た場所といったら手をかけてもいなかった。
それなのに
3回妊娠、出産をして
大変お世話になった場所。
そろそろ本気でケアしよう。
してあげたい!
そう変わった瞬間だった。
見ていない・触れていない
だから「怖い」ところになっている可能性も充分にあるとわたしは感じている。
わたしたち女性にしかない大切な場所。
目の前の子どもたちに会えたのは大活躍したそこがあったから。
からだの一部であるそのセルフケアを
もっともっと広めたい。
改めてそう強く感じている。