腱鞘炎

これも西洋医学では中々治り辛い症状であります。

手首の腱鞘の話で説明していきます。

指を伸ばす筋肉と曲げる筋肉。5本ありますから5系統です。

それがバラバラにならない(ねじれたり飛び越えたり)為に

鞘(さや)におさまっています。

この鞘の事を腱鞘(けんしょう)といいます。

それが炎症を起こしているから「腱鞘炎」

 西洋医学では症状として 

患部の痛みと腫れ、患部の動かしづらさ を挙げます

原因としては 使い過ぎ=指や手首など特定の関節を反復継続的に使うこと 

とされています。

ここで私が声を大にして言いたいのですが

何故、今までならなかったのに、なってしまったの?

使い過ぎといいますが、成る時と成らない時がある訳です。

じゃあその差は何か?

私の治療院では、楽器(クラシック音楽関係者等やそのお弟子さん等)や

場所柄、パソコン関係で、という方も多く、職業病と諦めてる方も多くみられます。

でも理由を説明して治療すると、帰りには納得して

「もうならないようにする」と帰られる事がほとんどです。

ではどうしたら治って、もうならないように出来るのか。

整形では「安静」「抗炎症剤=湿布」が対策のほとんどで、

どうにもならなくなるとオペ(手術)ですね。

でも同じ様に使っててもならない人もいるわけですから、

その差異はなにかと。

整体でも基本は「使いすぎ」だと判断します。

使ってれば疲労出るのは当たり前ですから。

でも、疲労がたまっても、

回復力(自己治癒力)> 疲労

ならば問題ない訳です。

これが解決策です。

ではどうするのか

腱鞘が炎症をおこしていますが、そこだけを見ているから解決しないのです。

腱は筋肉の一部であり、そのもう一方の付着部である肘の部分

=上腕骨の外側上顆と内側上顆 の筋肉をゆるめていく。

すると筋肉にかかってる負担が減るので炎症の方もおさまっていきます。

勿論、上腕骨の外側上顆と内側上顆は手だけでなく、

今度は肩の方ともつながっていますのでそちらもみなければなりません。

当然、肩は肩甲骨や上背部そして首ともつながるので

そちらの筋肉との兼ね合いもみながらの治療となっていきます。

今まで上に挙げた方達の他にも、針仕事好きなご婦人や、

卒塔婆を書かれる住職さん、勿論スポーツ選手の方等々、

色々な方々を治療してきましたが、効果はてき面の事がほとんどです。

そして解決した後は、今度はならない様にご自身で出来る対策

(その患者さんの一番疲労がたまりやすい部位に対する方法)

まで説明していくと、納得されて帰られるようです。

兎に角「安静」に出来るものなら安静にしますよね。

それが出来なく(仕事はもちろん日常生活で手を使わないのはムリですから)

困ってる訳ですから

「もうならないように」

まで含めてでないと解決策とは言えませんよね。

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