CXO Night 「日本を変えるデザイン」前編
【目次】
-前編-
はじめに
①オープニング
②若手デザイナー社長トーク
③デザイナーをリデザインする
④メディア編集とデザイン
-後編-
⑤デザインを越境せよ
おわりに
はじめに
本記事はCXO Nightの自分なりのイベントレポートです。
ブログ内の写真は自由に使っていただいて構いません。
・イベントに参加できなかった方
・プロダクトを作っている方
・デザイナーを目指している方
・スタートアップを経営している方
など、あらゆる方に読んでいただけると嬉しいです。
今回も福岡からCXO Nightのために飛んできました。
前回以上の熱気、熱量で大変刺激的で濃い時間でした。この空気感、ここでしか味わえません。
2018年6月15日。デザイン業界熱いです。
このイベントで、デザインが日本を変えていく未来が垣間見えました。
微力ではありますが、デザイン業界を取り巻く環境を更に発展させたい。
そんな想いで書かせていただきます。
最後までお付き合いいただけると幸いです。
事前に頭に入れておく知識としてこちらの記事がおすすめです↓
オープニング
前回同様、Basecamp CEO / Onedot CCO、CXO Night主催者である坪田さんのオープニングトークで始まりました。
「デザインの重要性が徐々に広がりつつあり、デザインスタジオや、デザイナー界隈で盛り上がりは見せているが、まだまだ届いていない場所がある。メーカーや大手企業、経営層にデザインを浸透させていくためにエビデンスになるようなイベント内容にしたい」と坪田さん。
強い決意、イベントの軸が垣間見え、1人のデザイナーとして日本をデザインで進化させていく一員になりたいと武者震いするような感覚になりました。
若手デザイナー社長トーク
本日リリースされたBATON及び、TALKROOMのしょせまるくんとNYAGOの若月くんによるトークセッションで、大変刺激的でした。モデレーターはFOLIOの広野さん。
Undefinedの若月くんは去年の秋に創業メンバー3人で、福岡の弊社オフィスに遊びに来てくれたことがあって、そのときにNYAGOの概要を聞いて、とても面白いと思い、そこからずっとリリースを楽しみにしていた1人です。
それはさておき、彼らから学ぶことがたくさんありました。
【デザイナー経営者を志したキッカケは?】
若月くん↓
「メンバーが良かったから起業したという経緯があり、メンバーにデザイナーがいなかったのに加え、デザイナーという響きがかっこよかったからチャレンジした。」
しょせまるくん↓
「とりあえず、新しいプロダクトを作りたかった。
経営者なりたいと思っていたわけではなく、普通に働くのが無理だったから、起業した。」
【デザインをどうやって学んだ?】
若月くん↓
「ユーザーインタビューを重視し、改善の連続の中でデザインを改良しており、体系的にデザインを学んではいない。
UIトレースをやったのに加え、いいアプリを使ってインプットしてきた。」
しょせまるくん↓
「自分にはデザイナーの上司のような人がいなかったから、
とりあえずリリースして反応を見て、改善の連続で自分のセオリーを見つけた。」
【開発スキルは?】
若月くん↓
「アプリは作れるがコードを書くのはあまり得意ではない。」
しょせまるくん↓
「フロントまで一通りできる。」
【若者向けのUIはどうやって生まれる?】
「皆さんがどういうスキームで作っているかわからないが、
NYAGOの場合はカラフル、角丸で若者向けにめちゃくちゃ振り切って、ユーザーインタビューを元にブラッシュアップしていった。
ZeplinにスケッチファイルをUPし、赤入れしてブラッシュアップを重ねていく。」
【豆知識】
おそらく赤入れしているのはUndefined、COOのけんじくん(https://twitter.com/______297______)
しょせまるくん↓
「空気感、世界観を重視して作る。以前は宇宙みたいなデザインだったが、ディズニーのトイストーリーをリファレンスにして世界観をデザインに落とし込んだ。」
【豆知識】
Talkroomは現在、リデザインしている最中で、
最近実際にディズニーランドに行ってインプットしたそう。
次はディズニーのトゥーンタウンをリファレンスに世界観を作り上げるらしいです。
【ユーザーインタビューの方法は?】
若月くん↓
「友達に送りつけて、なんとなくダサい。使いにくい。を改善していく方法をとった。若いからこそ同世代にインタビューできてやりやすかった。
聞ける環境にあったので、ズバズバインタビューしていた。」
しょせまるくん↓
「ペンギンの格好で渋谷をうろつき、ヒアリングをした。
ナンパと思われないためにペンギンを来ている。
7着あってちゃんと洗濯している。」
【PR方法は?】
若月くん↓
「PR側とプロダクト側は別れていて、あまりPR側には触れていないが、デザイン的にはOGP等SNSで見える部分をめちゃくちゃこだわったのに加え、SNSシェアの動線をとことん親切に作った。
更に動画編集や撮影に強いメンバーがいたため、動画や声を入れてわかりやすいアウトプットをしていた。」
しょせまるくん↓
「界隈で流行るのと、本当にバズるのはわけが違う。Talkroomは界隈が多かったが、BATONは一般受けした感覚がある。
どちらも10万インプレッション行ったがTalkroomのインプレッションが徐々に低下している事実もあるので、今後はSNSでのマーケティング等を強化しないといけない。」
【デザイナー兼CEOの業務範囲は?】
若月くん↓
「フェーズによって違うがだいたい、80%デザインで20%は技術選定。
デザインはすごく好き。デザインはずっとやっていきたい。
優秀な人が入ってきたら、身を引くかも。」
しょせまるくん↓
「開発以外すべての業務(Twitter, マーケティング、ファイナンス...)をしていた。おだぽよ(https://twitter.com/OdaKyoka)がジョインしたので、デザインを巻いてもらっている。ずっとデザイナーとしてやっていきたいが、おだぽよがすごいので、自分は雑用デザインをするかも。」
【デザイナー社長ならではのデメリットは?】
若月くん↓
「ファイナンスの時期はデザインは中断せざるを得ないので、ボトルネックになる。作業が後ろ倒しになることで集中できなくなる。
もっとお金集めるなら結構きつい。いいデザイナーを雇わないといけない。」
しょせまるくん↓
「ファイナンスなどの社長業に手をかける分、デザイナーとしてトップにはなれないと感じている。その中で少ない時間でどれだけやれるか。」
【デザイナー社長ならではのメリットは?】
若月くん↓
「Airbnbのように創業者がデザイナーの会社はイケてる会社になる。
人はダサい会社には入りたくないので、イケてる感を出せるデザイナーとして経営ができることは強み。
LP, オフィス、プロダクト等のデザインのプライオリティが上がることでイケてるアウトプットが出せる。
イケてる会社作るにはデザイナー経営者はいい。」
しょせまるくん↓
「決定権があるので組織を作れることがメリット。デザイナードリブンで組織が作れることで、いいアウトプットがそのまま出せる。
ぶれないアウトプットを出せるのもデザイナーが経営者であることのメリット。」
【今後目指しているキャリア、夢は?】
若月くん↓
「今の会社をめちゃくちゃかっこいい会社にしたい。イケてるモノしかアウトプットしたくない。
Undifinedで働いていたことがステータスになるような会社を目指し、その時の自分たちの一番イケてるものを作って、より大きな会社にしていきたい。」
しょせまるくん↓
「会社をプロダクトづくりのラボみたいにしていきたい。
とにかく楽しくプロダクトを作って、ゆるふわ、のんびり作れるイケてる会社にしたい。ゆるく運営し続けるために、パワーを貯めていきたい。」
【豆知識】
piconは発明した瞬間の擬音「ピコンッ!」が由来。
【学生に伝えたいことは?】
若月くん↓
「一番は自分がこれやってる自分がスキっていうことをことを突き詰めてほしい。それは遊びでも、デザインでも、エンジニアリングでもよくて、酔えることであることが大切。
これやってたらかっこいいんだと、やってる自分を信じられることをすべき」
しょせまるくん↓
「しておけばよかったと思ったことがある。
・制服ディズニー
・リムジン貸し切る
・Youtuberになる…
リア充でキラキラしてたら良かった。自分は全然しなかった。
リア充はプロダクトのエモさに効いてくると思う。」
【デザインガイドラインはある?】
若月くん↓
「デザインガイドラインはない。ガイドラインに答えはない。ユーザーが軸になる。」
しょせまるくん↓
「ガイドラインは読んだ上でオリジナリティを出すために壊していく
デザイナー2人になって最近作り始めた。」
【まとめ】
2人とも、クレイジーでイケてるプロダクトを作るのが好きなのが、ひしひしとにじみ出ているセッションでした。
彼らのプロダクトは本当に刺激になりますし、デザイナーならチェックしておいて損はないと思います。
NYAGOの復活。Talkroomのリデザイン。ワクワクさせてくれること間違いなしです!
皆さん。今後も要チェックです。
※補完したり、順番を変えたりしているので、誤字や間違いがあればご指摘お願いします。
デザイナーをリデザインする
こちらは僕が大好きな会社の一つであるGoodpatchの新サービス「ReDesigner」についてのLTです。
責任者の佐宗さんが語ってくださいました。
しびれたのはなんと言ってもReDesignerのビジョン。
「デザイナーの価値を社会的に向上させること。
そして企業とデザイナーのミスマッチを減らし、パフォーマンスを最大限発揮できる社会を作ること。」
ReDesignerではこれまで体系的に捉えることが難しかったデザイナースペシャリストのキャリアを、エージェントとして間に入ることで整理し、デザイン業界を変革させてくれると思います。
言うまでもないですが、素敵なUIで入力するだけで心地よさを体験できるので、皆さんぜひ使ってみてください!
メディア編集とデザイン
こちらはoptの三川さんによるLTで、kakeruでSNS市場のねじれを解消するイメージが湧く、面白いお話でした。
SNS情報に特化したWEBメディアであるkakeruは「みんなの変態性を発信できる場所を作りたい!」ということで始まったメディアだそうです。
今後はコンテンツ制作はもちろん。ポートフォリオサービスの開発や、クリエイター同士のマッチングサービスなども作っていくそうです
こちらもとてもおもしろくなりそうなので皆さんチェックしておきましょう!
後編へ
会場でお会いした方、記事を読んでくださった方、今後とも宜しくお願いいたします。
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