アフガニスタンの状況って?
私が専攻していた国際関係の分野で、2001年9月11日の米国同時多発テロ事件を起点に『テロとの戦い』が始まったこともあり、とても重要な歴史の転換点とみられている。その文脈からタリバンはよく話題に出てくるが、何か個人的にあまりすぐには思い出せない、きちんと整理して頭に入っていない印象で。もう一度自分への勉強も含めて、こちらで纏めてみようかと思う。ちょっと偏っている気もしますが、こちらの動画も参考程度に、しております。
冷戦においてイデオロギー対立の狭間にいたアフガニスタンが、地元の部族であるムジャヒディンの武力行使もあり、ソ連軍は退散したものの、その後は内戦があり、アフガニスタン南部を支配したのが厳格なイスラム教を信仰するタリバン、というグループでした。また同グループとパキスタンとの繋がりから、9.11後にパキスタンからビンラディン氏をかくまったとして、その後米国など所謂西側諸国から攻撃を受け、米国主導の国づくりを、と薦めていたと西側メディアは言っているわけですが。
アフガニスタンでの戦争は、米国にとってみると終わりの見えない戦争となっており、いつの日か撤退しないといけなかった、という側面も今回の混乱の一部でもあるでしょう。加えて当初米国が今までサポートしてきたアフガニスタンの政府軍がタリバンと直接戦わなかったこと(戦わないことで、家族を守れるなど)も、あっさり首都を含む主要都市を明け渡す形になった模様です。
今後の注目点は数点あるようです。
①退避や撤退したい人たちや関係者が安全にアフガニスタンから出国できるのか?
②この度のタリバン執行部は穏健派とみられ、民間人などへ武力行使はしないと言っている模様だが、そうであろうか?また今後の他の武装勢力との結びつきの可能性は?
③タリバンという戦闘部隊は戦闘が主な活動であり、これまで行政を行ったことがない模様で、このまま国を統治できるのか?(様々な民族間の決裂も含めて)
④タリバンは伝統的に、厳粛なイスラム教の教えを守るという流れが強かったことから、人権や女性に対する今後の扱いはどうなるのか
⑤上記①と関連しますが、日本を含めた西側諸国の大使館は閉鎖、撤退の一方で、ロシアや中国の大使館は通常通り。今後の両国とアフガニスタンのつながりは?(特に資金が必要とみられる、タリバン側とのやりとりについて疑問視されている。。)
ざっくりながら私の頭の中で整理をしてみました。まずは人命が重視される統治になるとよいな、と感じます。