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snafu_2020
固定概念の変換を
コロナ禍で世の中様々な変化が起こっており、一部は既定路線、もしくは予想可能であった方向ですが、もう一方で予想外な方向へ向いている事情も幾つかあると思います。
その中の一つで、資本主義のリーダーであり、減税を大きく推し進めていた米国と英国が、コロナ対策で多くの財政支出を行ったこともあり、特に英国は今後、法人税を増加させる方向と打ち出しました。
新型コロナウイルスによる経済危機からの脱却後、財政再建に着手する姿勢を示した。米国のバイデン政権も法人税を引き上げる方針を示しており、長年続いてきた世界的な法人税率の引き下げ競争の流れが変わる可能性もある。...ジョンソン政権は経済立て直しのため積極財政を続ける。...20~21年度の2年間でコロナ関連の財政支出は4070億ポンド(約60兆円)に届く。...この結果、英政府の純債務は20年度に国内総生産(GDP)比で100%を超え、さらに数年は増え続ける見通し。「経済回復後に借金をコントロールしなければ、次の危機で大胆に行動できなくなる」(スナク財務相)として、2年後の法人税増税を決断した。
また投資の世界では有名なレオス・キャピタルワークスの藤野氏は、足元の株高、中央銀行が巨額の資金が投下している(同じく、貨幣価値が減退している)状況において、多くの日本人がまだ株式投資にあまり積極的でないことに、日本全体への影響として危惧をしている。
「日本人は、大切な資産である株式を喜んで投げ出している。自分の身体で労働を提供して、おいしいところだけ外国人に持っていかれている」...つまり、日本人は労働対価をもらうだけの労働者にすぎず、株高の恩恵に預かれるのは外国人だけということだ。...「格差は政府ではなく、自分たちの行動で広げてしまっているもの。お金をただ抱えているだけでは増えないどころか、むしろ価値が減っている。私が今いちばん懸念しているのは、見えないうちに、日本人の生活がどんどん貧乏になっていくこと」
最後に足元の景気回復局面や米国の巨額な財政出動による米政府の債務増加も要因となり、米金利は上昇中である。一方で投資家は長期トレンドで見ると、一瞬金利が高くなったとしても再度低下トレンドへ、10年債は日本や欧州と同じようにマイナス圏に移行するだろう、と予想している。もしそうであれば、債券は保有するほど損する、という時代、また保険会社がもっと積極的な株式投資をする、という転換期も来るだろう。
積極的な投資(○株式、×国債)への転換や法人税増税など、固定概念を大きく変える必要がある、という警告は出ているように感じる。