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アフガニスタンでは終わらない?その後の流れ

アフガニスタンの状況をフォローできていないのですが、先日の9.11から20周年というニュースも見て、米国軍撤退後のアフガニスタンの状況や国際関係がちょっと気になってきました。

上記の過去投稿にて、アフガニスタンをめぐる簡単な歴史や今後注目する要点についてまとめていますので、ご確認ください。一方で現状は予想できたように、アフガニスタンで多くの国民が食事を十分に取れないようです。このような人道的な介入が必要となっても、政治的対立・歴史的軋轢から、現地で必要なサポートがすぐにできない、というのは悲しいと感じます。

また米国はアフガニスタンから撤退後、どうするのでしょうか?もちろん軍事力ではない、平和構築のために外交努力を!というのは分かりますが、具体的に次の行動はないのだろうか?という疑問です。

アフガンとイラクで手いっぱいになった米国は以降、国際紛争への介入に消極的になった。新たな戦争を起こさないと公約して当選したオバマ大統領は、14年にロシアがクリミアを併合したときでも言葉で非難しただけだった。お節介外交はこのまま終わるのか。…1962年のキューバ危機後にケネディ大統領が提唱した米ソの共存共栄である。当時の演説でケネディ氏はこう訴えている。「私たちの求める平和はどんなものか。軍事力によって世界に強制的にもたらされるパクス・アメリカーナではない」米中の対立が深まる現在、話し合い外交は弱腰と批判されがちだ。相手に侮られることなく、過剰な介入にもならない。ケネディ氏の言う平和を見いだすことができるだろうか。

一つの答えは上記記事にもあるように、対中政策強化ではないか、とインド洋や南シナ海など東南アジアや台湾をどう守るか、直接戦争とは言わなくても、アフガニスタンで使っていた費用はこちらに活用できる、と見る人がいてもおかしくないだろう。

戦狼外交のような姿勢は、今後も中国外交の特徴であり続けるだろう。まず、中国共産党のアイデンティティーと支配の正当性の主張に、戦狼外交的な姿勢が組み込まれている。…現在の中国のナショナリズムが奇妙で矛盾しているのは、安心感と不安感の両方を反映していることだ。中国は自国が達成してきたことや国の歴史、世界における重要な国であることを誇らしく感じている。一方、恨みや報復主義的考えが根強く残っているため、侮辱を受けたと感じるとすぐに過剰反応する。「外国の敵対勢力」とみなすものに反撃してしまうもろさがある。

また上記記事のように、軍事力を増強しているとともに、米国や他国からの対応に過剰反応している中国も、もう一方の対立軸でいることを考えないといけない。現在個別にアフガニスタンへ対してできることは限られていると感じるが、同時にアフガニスタンというレンズを通して、次の国際関係の軸を見ていく必要もあるのだろう。


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