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Withコロナで、働き方へ偏重あり

好評を頂いた下記投稿。働き方改革という名の様々なコストカットやデフレスパイラルへ、という流れになるのでは、と危惧を表明しました。

Withコロナ時代の働き方の変化は先進国を始め各地で起こっており、特にホワイトカラーで、優秀な人材が必要な業種に従事している若者が、在宅勤務とエンドレスの勤務時間から多くのストレスを溜めており、今後離職が増えるのでは、と懸念されている。

若手の弁護士やコンサルタントが「燃え尽き症候群」に陥りそうだと不満の声を上げている。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による在宅勤務で労働時間が増え、孤独な状態に置かれているためだ。世界有数の法律事務所や助言会社は大量の離職者が出かねないとの懸念を強めている。…かつては仕事が忙しくてもプライベートな人付き合いや対面でのチーム作業を通じてバランスを取っていた弁護士たちも今やそれができなくなり、キャリアパスを再検討する同僚もいるという。法律事務所幹部はすでに離職する若手が出てきていると打ち明ける。…匿名を条件に取材に応じた米法律事務所レイサム&ワトキンスのアソシエイト弁護士は「燃え尽き症候群への恐れが現実になった。元日から目標勤務時間のおよそ1.5倍も長く働いている。仕事は面白いが起きている間ずっと(時には睡眠中も)頭から離れない」と話した。…「休暇は取りにくいし、いつでも仕事ができるとの暗黙の期待を持たれている。今の状態をあとどれくらい続けられるか頻繁に自問している」

また別途興味深い記事もあった。それはCEOが会社経営のストレス(もしくはCEOになるまでの間のストレスも含めて)もあり、自身の寿命を縮めていた、という調査である。ご承知の通り、その間人間の寿命は伸びているのに、である。

業界全体にわたる低迷を経験すると、CEOの寿命が1.5年縮むことがわかった。1.5年ならたいしたことはない、などと考える人が出ないように、報告書の著者グループは、強力な比較対象を提示しながら次のように述べている。「30歳までの喫煙は、およそ1年の寿命短縮と関連している」。研究者らは最後に、グレートリセッションの際に業界全体にわたる打撃を経験したCEOたちの写真3000枚超を、最先端の機械学習を用いて分析した。目に見える老化の兆候を検出できるソフトウェアを用いたこの分析では、その時期に業界全体にわたる低迷を経験したCEOは、業界が苦境に陥らなかったCEOと比べて1歳ほど老けて見えることが明らかになった。

ということは、優秀な若手人材は将来の自分自身の寿命の為に、また労働環境改善のために、離職・退職を含めた大きな変化を訴えていかないと、となるのだろうか。また優秀な人材を失うと、もしくはちゃんとした経済的な恩恵が少ないと、以前紹介した霞ヶ関のブラック化問題に加えて、下記のワイヤーカードのような事件もまた誘発してしまう気がするので、中長期で大きな問題だと考える。


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