過去投稿からの進化・変化
以前取り上げた2つのトピック(飲酒離れとIR/カジノ誘致)について、最近アップデートがあったので、進化・変化として書いてみます。
まずIR(統合型リゾート構想)という、所謂カジノ誘致の話ですが、従来2020年に様々な政治的決定がなされる予定でした。しかしコロナ禍で、従前見込んでいた海外のカジノオペレーターが、既存ビジネスの経営をテコ入れする必要があり、日本への進出が遅れる、及び腰になっている、ような話です。
上記記事の大阪は最たる例で、大阪府や大阪市が既にオリックス・MGM連合をほぼ確実に選出する、というプロセスまで回し、あとは政府の決定を待っていたわけですが、MGM自体がコロナ禍で経営不振となり、今では新たな開業への対応ができる段階ではない、という状況から、時間軸がもっと後ろ倒しとなったようです。ここで二つ問題があるのかな、と簡単に感じております。
①2020年後半からカジノ開業となっても、想定していたお客様とかちゃんとくるのかな?韓国や東南アジアなど他国でも多くカジノが既にあるなかで、時間軸の遅れは致命的な気もするが。
②IR開発の場所となっていた夢の島は、既に活用方法について議論を尽くしている気もするが、なんか東京のお台場で世界都市博が中止になったことで行き場を失ったように、希望的が。。。という状況な気も
2つ目は飲酒離れについて、元々若者のトレンドとして、健康志向が強くあまり飲酒をしない、方向へ向いている、と以前投稿で書きました。
加えてコロナ禍で飲食店やバーなどへ行きにくくなり、オンライン・Zoom飲みとは言え消費量は増えず、ビールなどのアルコール飲料の売り上げも大きく減少したこともあるでしょう。ハイネケンが人員削減を発表しました。
日本でもアサヒビールは、社長を来る2021年4月から交代させて、新たな体制で挑む、という発表がありましたが、ハイネケン同様、業界への向かい風が吹いているなか、ビール販売の大きな回復や成長は難しいのでは、と個人的に感じます。
カジノやビール業界は、コロナ前までは所謂安定したセクター、景気循環に対する耐性が比較的高いセクターと思われていたと感じています。しかしコロナを通じてこれらのセクターも大きなマイナスの影響を受けると考えると、投資の考え方も大きく変わるべき、とつくづく感じます。
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