バイデン大統領着任までの動き
まだ確定とまではいってないものの、例え訴訟に持ち込んでも、トランプ大統領の再選可能性は低いようで、バイデン大統領候補の当選確実が多くのメディアで伝えられています。これで約1年程度に渡って行われていた、大統領選の結果が出たか、ということかと。
過去の投稿について、下記リンクもご確認ください。
米最高裁:
・米最高裁の変化の流れ
・最高裁に関連する雑念
・Post-RBGの最高裁
米大統領選:
・米大統領交代の可能性が上昇中?
・来る大統領選までのアメリカ①
・対中政策は更なる強化の方向か
・来る大統領選までのアメリカ②
・トランプ大統領のコロナ感染
・残り一週間
・明日の米大統領選
・米大統領選と日中関係
民主党のバイデン前副大統領を巡り、...新型コロナウイルス対策や気候変動対応のインフラ投資には期待が強まるが、トランプ政権の規制緩和や保護関税を支持した石油、鉄鋼業界は警戒している。...バイデン氏は石油業界を「環境を著しく汚染している」と批判。2035年までに電力部門の温暖化ガス排出量を実質ゼロにする目標を掲げ、連邦政府が所有する土地でシェールオイルの開発に不可欠なフラッキング(水圧破砕法)を禁止する方針を示している。シェール開発が制限されれば石油業界には大きなマイナス。
環境問題や人種・人権問題、そして同盟国重視の安全保障と、トランプ政権時代に比べ、目指す方向性が変わっていくのは必然の模様。それにより日本の立ち回りも、また米国から見る相対的な立場は下がると思いますが、注目していく必要があるでしょう。またバイデン候補は政権移行チームを立ち上げ、まずはコロナ感染拡大防止のための、マスク着用義務を行うと発表した。
そしてバイデン候補が大統領選当確となった翌日に、『市場からのお土産』か、と言わんばかりに、ファイザー製薬からコロナ感染対策ワクチンで、9割以上の予防の有効性を示すデータが出た、と発表された。金融市場は一気に、大統領選の結果と有効なワクチンというダブルポイントにより、不透明感が取れたかのように急騰している模様。
コロナ感染拡大前までは、好調な経済や株価、そして高い支持率で再選されると見込まれていたトランプ大統領も、コロナ感染拡大による経済悪化やより分断が見られたことで、勝ち進められず、バイデン候補が勝利する結果に。コロナ感染拡大なくして、バイデン候補の勝利はなかっただろうが、コロナへのワクチンが早期に見つかりそう、との話題がすぐに出てくることも、なんか興味深く思う。