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気付いたら経営大学院に入学していた話

こんにちは。とっしーと申します。この記事では、2018年9月以降「少しだけ昨日と違うこと」を始めた結果、気付いたら見える風景が変わっていたという体験を書いています。もし、今の自分を少しでも変えたいと思っている方がいれば、何か参考になれば幸いです。

私は2021年1月からグロービス経営大学院の単科生として学び始め、2022年4月に本科に入学し、2024年3月に卒業しました。2020年当時の私は、まさか自分が大学院に通うことになるなんて夢にも思っていませんでしたし、グロービス経営大学院という学校の存在すら知りませんでした。そんな私がなぜ大学院に入学することになったのかを振り返って書いています。

きっかけは読書コミュニティ

2019年3月、私は「flier booklabo」という読書コミュニティに参加しました。それまでは、仕事と家庭を行き来する日々で、社会人になってからは自分の世界がどんどん狭くなっていることに気づき、大きな危機感を抱いていました。「何か変えなければ!」という焦りはありましたが、具体的に何をすれば良いのかわからない時期に、こちらの読書コミュニティに出会ったのです。詳しい記事はこちらをご覧ください。

グロービス関係者の知的好奇心に刺激を受ける

読書コミュニティに飛び込んでみると、偶然にもファシリテーターはグロービスで講師をされていた荒木博行さんで、参加者の中にはグロービスの卒業生や在校生が多くいました。それまでグロービスについて何も知らなかった私ですが、知的好奇心が旺盛で自分とは違った問題意識や知識を持つ参加者との交流の中で、グロービスという共通点を持っている方々がいることに気づきました。「グロービスって、研修会社かな?」と名前を聞いたことはありましたが、実は大学院であることをその時初めて知りました。しかしその時は「自分には関係のない世界だ」と思っていました。

自分のキャリアの軸を考え始める

先ほどのbook laboに参加した際の記事の中でも書いていますが、最初の読書会テーマであった「これからのキャリア」の回で、私はあまりにも自分のキャリアの軸を持っていないことを痛感し衝撃を受けました。
その後、いろいろなキャリアに関するワークショップに参加したり、自己分析をしてみたりと自分のキャリアの軸を考える期間を過ごしました。
以下の記事にも書いていますが、ワークショップを通じて以下のような気付きがあったのは自分にとって大変ありがたい経験となりました。

自分でキャリアを考えていくことも大事ですが、一方で他人とのふれあいの中で偶発的なアイデアを受け入れキャリアの道が拓けていく。木下さんをはじめ、参加者の方からいろいろなパワーをいただき、前向きに、しなやかに進んでいきたいと感じることができました。

いろいろな方との出会いの中で感じたのは、自分を変えたいなら何か小さな行動でもいいから始めてみるということ。それまで会社から与えられた仕事だけをこなしてきてしまったという反省もあり、自ら何か学んでみようという気持ちになりました。その時に浮かんできたのが、読書コミュニティで出会ったグロービス関係者のみなさんでした。単科という単発でクラスを受講できる制度があることを知り、まずは1科目だけ受講してみることにしました。

まずは単科受講から

2021年1月、「クリティカル・シンキング」というクラスを受講しました。当時の私は「単科受講だけで十分」という気持ちでした。ドキドキの受講でしたが、知らないことを学ぶことの楽しさを感じることができました。次の4月ももう1科目を受講しましたが、周囲の受講生は2科目や3科目受講が当たり前。その姿を見ながらも、私はのんびりと1科目ずつ進めていました(その当時の自分にとっては1科目でも大変でしたが)。ただ学べば学ぶほど、ビジネスの奥深さを知る楽しさや、一緒に学ぶ仲間からの刺激を強く感じるようになりました。

「Nothing is too late to start」「いまが一番若い」

単科だけで十分という気持ちの中、多くの仲間が本科受験をするという話をききます。最初は全く選択肢になかった本科進学が自分の中で芽生え始めましたが、やらない理由はたくさん挙がってきます。そんな揺れる気持ちの自分の背中を押したのは、副学長の田久保さんからの「今が一番若い」という言葉でした。ちょうどその頃、book laboでのある著者ゲストの方が「Nothing is too late to start」という言葉を話されたタイミングがありました。自分はこの言葉を受け、年齢や立場を言い訳にチャレンジしていない自分を痛感しました。その想いと「今が一番若い」という言葉がつながり、まずは受験だけはしてみようという気持ちになりました。確かその日は8月の初めくらいだったと思います。そこから9月上旬の出願締め切りに向けて、必死に課題エッセイを書きだしました。

課題エッセイを通して自分を振り返る

課題エッセイを書きながらもなかなか自分だけでは内容が深まらない自覚もありました。そのような中、勇気を出してクラスのメンター役の方に課題エッセイを見ていただくお願いをしました。「何を言いたいのか分からない」「これが本当にあなたが伝えたいことなのか?」などといった厳しくもありがたい指摘を何度もいただき、最終的に出願したのは締め切り1時間前でした。慌ただしい出願準備でしたが、エッセイを書く過程で自分自身と向き合い、何度も書き直した経験は、非常に有意義な時間となりました。それまでキャリアの軸を深く考えることのなかった私でしたが、この過程を通じて自分のキャリアをしっかりと振り返ることができました。そして面接試験も経て無事に合格。全く考えてもいなかった本科へ入学することになります。

心のコップを上向きに

私の場合「何か自分を変えなければ!」という漠然とした危機感から、多くの人に刺激を受けながら、少しずつ背中を押されて「少しだけ昨日と違うこと」を続けているうちに見える風景が変わってきたと感じています。そのとき大切にしていたのが「心のコップを上向きに」という言葉です。この言葉は、book laboの参加者からもらったものですが、自分にはとても響きました。それまでの私は、心のコップを下に向けて、新しい機会や刺激を避けていたように思います。しかし心のコップを上向きにして、さまざまな刺激を楽しんでいる人たちを見たとき、自分も自然と動かされていったように感じました。
もし今、「自分を変えたい」と思っているなら、今とはちょっと違う環境に飛び込んでみることをおすすめします。そしてそんな挑戦した自分を肯定して「心のコップを上向きに」してみてください。昨日とは少し違う風景が見えてくるかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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