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「本を囲んだ語り部屋」2023/11/26 安斎勇樹さん、舘野泰一さん『パラドックス思考』

日曜朝のX(Twitter)スペース「本を囲んだ語り部屋
11/26は安斎勇樹さん、舘野泰一さんの『パラドックス思考』を取り上げました!!(今回はリアル参加できなかったのでアーカイブを聴いてのまとめです!)

「矛盾した状態」「逆説」という意味のパラドックス、そのパラドックスは論理パラドックスと感情パラドックスの2種類に分かれます。
この本では、問題の背後に矛盾する感情Aと感情Bが存在しておりどちらかの感情を優先すると納得のいく答えが出せなくなる状態を指す感情パラドックスに着目します。

パラドックス思考のポイントは、厄介な問題に対峙したときにあらかじめ矛盾する2つの感情を発見することであり、受容、編集、利用の3つのレベルを通じて問題を解決し、さらには創造性を最大限に高めることができるといいます。

語り部屋では矛盾する感情に振り回されてしまう自分たちを振り返りながら、パラドックス思考をうまく取り入れていくためのヒントについて語り合いました。

最初のレベルは感情の「受容」ですが、上空から見ているだけでは気づけないものがあるというお話はすごく響きました。矛盾する感情の中には、自分では見たくない、受け入れたくないものがあります。それを受け入れるためには、上空からではなく内側に深く入り込んでその感情に寄り添うことが大事というお話にはめちゃくちゃうなずきました。

そしてその矛盾する感情を捉えたうえで、新しい解釈の可能性がないかを考える「編集」というレベルは興味深いです。要約では「切替戦略」「因果戦略」「包括戦略」と新しいストーリーへ編集する方法が書かれていましたが、まさに新しい解釈を自分の中に生み出すことが大切だと感じました。それは決して他者から与えられるものではなく、自分から見つけていくしかないというお話もあり、自分の内面に浸るプロセスが大切だと感じました。

最後はこのパラドックス思考を人や組織に対して活用することでの可能性にもつながり、あえてパラドックスを作ることで生まれる組織のダイナミズムへの気づきにもつながりました。パラドックスが持つ大きな力を理解して、新しい価値を生み出していきたいですね!

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