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本心を隠すのが当たり前になった。

2回目ですね。

僕が本心を隠すのが当たり前になってしまったのは、小学生時代が原因だと思います。

僕は基本的に小学生の頃の話をするのが嫌いです。
したとしても、おじいちゃんやひいじいちゃんの話くらいで、どんな小学生時代を過ごしたかは多くは語りませんでした。

それはなぜか。
それは僕にとって小学生時代が一番辛いことが多かったからです。

今回はその多くは語らなかった話をしていこうと思います。

まず、僕の小学生時代の話で1番嫌だったことは。
友達が全員いなくなってしまったことです。

いなくなったと言っても、事件性はないです。
ただ、単純に転校してしまったことです。

1人、2人なら誰でも転校を経験したと思います。
しかしながら、僕が経験した人数は8人です。さらには5年生のとき自分自身が転校してしまいました。

ただのクラスメイトならよかったです。
でも、この8人は僕の友達でした。

5年生まで過ごした小学校で、仲良かったのは5人でした。
グループでやることがあれば集まり、放課後は毎日みんなで遊び、学校が休みのときも誰かの家で遊ぶくらい仲良かった。

1人目と2人目が引っ越したのは、小学2年生のときです。
僕の初恋だった女の子と一番遊んだ男の子です。

3人目が引っ越したのは小学3年生のとき。
よく家に泊まって遊んでた男の子。

4人目と5人目が引っ越したのが小学4年生のとき。
4人目の子は夜逃げで急にいなくなりました。
最後にいなくなってしまった女の子は「ずっと一緒にいるって約束したのにね」と泣いてたのを今でも思い出します。

次の小学校でできた友達は3人でした。
転校初日から僕を連れ回してくれた3人グループでした。

おさなじみの3人で、3人だけでしかつるんでなかったのですが。
ひょんなことから僕はこのグループに入ることになったのです。

男1、女2。
この町のことは私たちがよく知ってると、連れましてくれました。

なぜこのグループに入れたのかというと。
女の子の1人を褒めたからという単純な理由です。
(この頃からきっと天然のたらし)

たまたま席が隣になって、隣にいた女の子。
その子がしてた髪飾りの花の装飾が綺麗で「青色でとてもキレイだねー」という一言がクリティカルヒットしました。

あとから知ったことなのですが、誕生日で貰ったばかりだったものでめちゃくちゃ気に入ってて、そこで僕の一言でしたと…。

まぁ、そんなこんなで卒業するまでは、その3人と毎日のように遊んでました。

でも、中学からは僕が元いた場所に戻ることになってしまいました。

僕は今でも引きずってることがあります。

僕は女の子から手紙をもらいました。髪飾りの子です。
色々なことが書いてありましたが大事だったのは、最後の日に会いたい。ってこと。

僕は行きませんでした。
行けなかったのではなく、行かなかった。

誰かの泣く姿を見るのも。
自分が泣くのを見られるのも。
誰かに「さよなら」を言うのも言われるのも。

嫌で逃げだしたんです。

逃げて。
そのことをじいちゃんに泣きながら話しましたね。

じいちゃんは笑いながら
「誰だって逃げることはあるさー」って言ってくれました。

そこから僕は考えました。
これからは逃げない人間になろう。と
悲しみに耐えられる人間になろう。と

考えて考えて。
僕は誰かに本心を言うことをやめることにしました。
誰かに自分を理解してもらうのをやめました。

この先、どんなに仲良くなろうが別れは来る。
親しければ親しいほど、別れるときは辛くなる。

それなら誰とも仲良くならなければいい。

楽しくなくても楽しく振舞えば。
面白くなくても適当に笑って。
発言は常に周りに合わせて。
適度に他人と距離を置こう。

僕はそこから今に至るまで、他人に本心を話したことは1度もないです。

今まで付き合った人にも話したことはありません。

辛いことも悲しいことも。楽しいことも嬉しいことも。
それを話したことはありません。

本心を話さなければ心の内に入ることない。

心の外にいる人間がいなくなっても辛くない。

それが僕の出した答えです。

故にたとえ彼女でも僕は本音で話をしたことがありません。

僕が誰かと話す時、問いかけが多いです。
なにかを発言するとき報告が基本です。

感情を極限まで排除してます。

孤独感はあります。
でも、幸いなことに孤独に耐えられる人間だった。

去年の8月にじいちゃんが亡くなりました。
人間関係の中で最後に心の内側にいた人です。

じいちゃんは僕宛てに手紙を残してくれました。
大まかにまとめると3つのことを書いてくれていました。

1つ、誰かのためだけに怒るのをやめなさい。自分のことで怒れるようになりなさい。

2つ、他人に理解してもらおうと努力しなさい。

3つ、悪いことだけ背負うのをやめなさい。

最後の最後に無理難題押し付けるなぁ。と目下悩んでおります。

まぁ、他にも細々と理由はありますが。
これがベースでしょう。

どうやったら本心を話すことができるんでそょうね。難しいです。