孤独
第12回の今日は、前回が友達についての話だったので、その真逆に位置する「孤独」について書いていきたいと思います。
「孤独」と言えば、人生において最も辛いことの一つではないでしょうか?
しかし、辛と幸せは紙一重。”辛”という文字に”一”を加えると、”幸”という字になるように、”辛”と”幸”は表裏一体の関係があります。つまり、この人生でもっとも辛いとされる「孤独」を制することができれば、本当の幸せを得ることもできるわけです。
今日はその「孤独」について、深堀りしていきましょう。
人は生まれながらにして孤独である
「人はひとりで生まれ、ひとりで死んでいく。」
こんな言葉一度は聞いたことがあるかもしれません。これは人はそもそも孤独な生き物だいう意味です。まず大前提としてこれを理解していないと、「孤独」に対して大きなマイナス感情を持ってしまい、自分が孤独だと思う状態になった時に辛いと思ってしまいます。
自分は自分、他人は他人です。どんなに趣味が合う友達だったとしても、全ての価値観や趣味が合う人はいないでしょう。思考だってもちろん異なると思います。手を繋いだってコンピューターではないので、思考が共有されるわけでもありませんし、結婚したとしてもやはり自分は自分、他人は他人なのです。
人はベースとして孤独である。孤独はマイナスではない。
これを先ず理解することがとても大切です。
ストレスは人間関係から生まれる
もし地球に自分がたった一人しか存在しなかったとすると、ストレスというのは一切ゼロになるでしょう。もちろん、生きるための食糧など最低限の物が揃っている事が前提ですが、私たちが普段から感じているストレスは全て人間関係から生まれているのです。
孤独であるという事は、この人間関係から生まれるストレスを無くす効果があります。そして、その無くなったストレスの分をエネルギーに変えることができれば、孤独をマイナスから一気にプラスに転換することができます。
優秀な人ほど孤独を好む
優秀な人ほど孤独な時間を作り、それを新しいクリエイティブな時間に使います。逆に優秀でない人ほど、群れることに多くの時間を使います。人生において発展性のない飲み会に参加し、その飲み会で決まった興味もない次なるイベントに、仲間外れにされるのを嫌って参加したりするでしょう。
優秀な人は無駄を極力省きます。どんなに仲の良い友達の誘いであっても、自分にとって意味のないこと、興味のないものであると、しっかり断ることができます。このタイプの特徴としては、人間観察がしっかりとできるところ。少しの時間を共有するだけで、その人がどういう人間かを理解し、自分に合うか合わないかを判断することができます。
同調圧力に屈しない
日本には、協調性という周りに合わせないといけない同調圧力が存在します。人に合わせる事を正とし、合わせないことを自己中心的な人間だという考え方です。しかし、これからは個の時代。各々が多種多様な生き方をして、クリエイティブに活動し、時代の早い変化に対応していく必要があります。
周りの人と合わせて生きてきた結果、時代に乗り遅れ必要ない人材となってしまった。こんな人はこのコロナ禍で沢山いるのではないでしょうか。そして、それを自分のせいにするのではなく、時代のせい、周りのせいだと考えていることでしょう。こうならないためにも、しっかりと孤独を理解し、大事にすることが必須なのです。
孤独と嫌われ者は違う
ここで孤独に関して間違った知識を少し書きたいと思います。孤独な人というのは決して嫌われ者ではないという事です。自分自身の意見をしっかり持ち、それを同調圧力に屈せず、結果をしっかり出す人のことです。
また、スマホ時代でもあるので、家でひとりでスマホを見ているという時間も多くなっていると思いますが、SNSを投稿したり、見ていたりしたとしたらそれは孤独とは言えません。むしろ、短時間で多くの人と接することで、多くのストレスを抱えることになります。
これからの時代はできる限りSNSから離れ、承認欲求や他人との比較をなくし、孤独の時間をつくり、自分らしく生きていくことが、個を強くするためにも必須になっているのです。
孤独を楽しむ
最後になりますが、孤独は決して辛いことではないという事が理解できたでしょうか?孤独な時間を増やし、その時間を自分らしく生きるために使い、結果を出すことで、孤独を楽しむことができます。このサイクルになれば、孤独を制したと言えるでしょう。
結果を出しているわけですから、いざという時には自分の会いたい人にも会えるわけですから、無理に人と群れるなんて必要はなくなりますし、SNSにも徐々に興味が無くなってくるでしょう。
いきなり今の生活をガラッと変えるのは難しいでしょうから、少しずつ孤独になることで、時代の流れに負けない強い個を作っていきましょう!