そらとぶ自転車【詩夢】
ゆめをみました
私は自転車にまたがり
色んな場所を走っていました
あるとき ふわっ と車体ごと持ち上がり
人知のおよばぬような
広大な川のうえを
そらとぶ自転車 私と
おおきな川❗️
ジャングル❗️
キラキラみず 滝
ざああと 霧のような 心地よい
モヤが 清涼な 湧き上がる風❗️
何度だって繰り返したい
私は ねがいました
ゆめなんだから それくらい
ゆめだもん ゆめ❗️
ぐしゃ
私はおちました
痛くはなかったですけど
次の場所を 夢が指示してきました
そこは狭く
戦争の跡地のような
血と傷
こわれた自転車を おこして
私は ゆめのざんがいを
ちりぢりの くずれさる
――を かんじながら
ちからなく うすらいだ【眼】と覚悟で
川はとおざかり
音だけが感覚としてありました
こわれた自転車が
カラカラ
カラカラ
カラカラ と
ゆめのおわりの音として
血の崖のうえから
傷の跡地を ながめて
赤色灯の🔴🔴🔴
機械的じんこうてきな
溶けたじてんしゃ
一定的な おと おと おと
胃にこみあげる
私は
遥か遠くの
思い出せもしない 川
あれはのみこんだ 涙
だったのかと 私は