隙自語note、中学生編完結。
いや、べつに中学に人生を変える出会いがあったとかじゃないんですよ。
酒で筆が乗ってるだけです。
中学生 (続き。)
もうひとつ、部活で大きかったことといえば、部長になったことだ。
俺はお世辞にも上手い方ではなかった(後衛でラリーを続けるだけ)ので、実力で選ばれたのではない。確か部員の投票で、俺ともうひとり(イケメン、運動神経いい、イケメン)との決選投票で勝ってしまったのだ。
まあ小学校からしっかり者()キャラだったので、当然といえば当然だ。技術的な指導は万全でなくても、組織としての、部員としての心がけを後輩に説いたこともよくあった。中学生男子、やんちゃだからね。
部長ということで人前に出ることも多くなったし、そういう経験としても良かったのかもね。人の上に立つ、責任ある立場ってのを味わいました。
中学って、やっぱカースト的なのを感じ始めるんですよね。コミュ力あったり容姿に優れてたりする奴らはやっぱりそういう奴らとつるむ。俺はどっちもなかったけど、元々中心人物と仲良くさせていただいておりましたので、その点、それほど気にすることはなかった。
だからなのか、ちょっと調子乗り始めました。授業中にここぞというタイミングで発言して笑いをとって、味をシメたこともあった。仲のいい中心人物にイジられ、その場を盛り上げることに徹したこともあった。
正確なことはわからないけど、中学あたりでイジられキャラを確立し始めた。面白い人に面白く仕立ててもらうだけで自己効力感があった。この辺りで道化を演じることを覚えた気がする。
中学生活は勉強と部活で精一杯だった。
高校受験では、あえてうちの中学から受験者が少なそうな所を選んだ。漠然と新天地を求めていたのかもしれない。近場で見慣れた景色を見続けるよりも、電車に揺られて新しい場所に連れて行ってくれるのを欲していた。
志望校の文化祭では、軽音部が「God knows…」を演奏し、会場は一体となって盛り上がっていた。バンドメンバーの1人は、昨日「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」を聴いて泣きそうになった話をしていた。
明らかにオタク文化が蔓延していたけど、その熱さにやられたし、今でも憶えているほどなのだ。
読み返すと恥ずかしいですね。これ自体が黒歴史かも。
でも書き始めちゃったので、最後までやりますね。