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②【ひきこもりアルバイト体験談】某ファーストフード店
当時21歳。約8年の引きこもり経験を経て、私はようやく働こうとしていた。好きなアイドルができたのである。好きなアイドルができることは今までもあった。でも今回はそのアイドルにお金を落としたいという衝動性がレベチだったのだ。とりあえず私はそのアイドルとのオンラインお話会(zoomなどで画面を通して推しと30秒お話できるやつだよ♪)を当てるために働くことを目指すのであった。
しかし、現実はやっぱり厳しかった。どこの面接に行っても受からなかった。最初はコンビニ。次にスーパー。どこも落ちた。恥を忍んで前回書いた昔働いていた居酒屋にも再度働きたいと直談判したが無理だった。落ち込んで、病んで、それでも働くことを諦めきれず、応募したのが某ファーストフード店だった。
面接に行ったが、ボロボロだった。質問に上手く答えられず1分くらい沈黙してしまった気がする。これは絶対落ちた、と思った。なのに受かった。なぜだ。その理由は働いてみてわかった。
働いて、最初はいい感じだったのだが、慣れてくると5時間のシフトなのに8時間くらいぶっ通しで働かされた。死ぬかと思った。私、この間まで引きこもりだったんですけど!5時間でさえきついのに…。
私が受かったのはただただ人手不足だったからだった。そりゃそうだって思うけど、こっちの人権フル無視でひたすらにシフト入れられて本当にしんどかった。
しかも他のバイトが聞こえるように私の悪口を言ってきたり、わかりやすく私をハブいたりしてきた。
その当時の私はある種幸いなことに、自己肯定感がドン底で、そんな扱い受けるなんて当たり前か、私なんか底辺だし。と本気で思っていたため、そこまで傷つかなかった。というか心を凍らせていたので何も感じなかった。防衛本能だったんだと思う。
そんな辛い日々でも頑張れた理由がやっぱりアイドルの推しメンだった。死にそうになりながらバイト終わっても、推しの供給で立ち直れる。やっぱり推しってすごいなぁと思った。
そんなこんなしながらもせっせと1か月働き、初の給料日だ。なんと、約5万円振り込まれていた!嬉しい、嬉しすぎる。私はそのお金ですぐさま推しのCDを××枚買った。オンラインお話会を当てるためだった。
当落が出て、なんと当たった!その会話の内容だけ載せて、今日は終わりたいと思う。
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推しのために引きこもり脱出し稼いだお金でお話会をあて、推しに生きてて偉いと言ってもらえる。なんて美しいんだろう。これで私は勇気を持って生きていけるから、アイドルは本当に尊い職業なんだと思う。
ちなみにお話会あてた翌月に限界になりバイトを辞めました。しかし今度はお金を稼がないと不安になってきてしまったので、つい最近できた友達と短期バイトで働くことに。一体、どうなっちゃうんだーーー!?
続く