~やすらぎへの道のり~
「何かもっと」
私は岩手県の三陸の海岸沿いの
小さな村で生まれました。
実家は小さな食堂を営んでおり、
それと合わせて、
自分たちで食べるための米や野菜を作っていました。
小さい頃の私は、
そんな田舎での生活に、
満足していたわけではなかった。
むしろ、できるだけ早く都会に出て、
都会での生活に憧れを抱いていました。
高校を卒業すると
すぐに東京のスーパーに就職し、
憧れだった都会の生活を始めた。
もともと食べ物に興味があったので、
魚や果物、野菜を扱う仕事は楽しかった。
そんな仕事をしているうちに、
食べ物の素材を選ぶプロとしての目が養われた。
食べ物を扱う仕事はそれなりに楽しかったが、
しだいに、もっと何か違うことがやりたくなった。
とはいっても、
特にやりたいことがはっきりしない。
なにかもっと自分が打ち込める、
何かがあるのではないか。
もっといろいろなところに行って、
いろんな体験をしてみたい・・・。
何年かして、自然に興味が、
海外へと向かい始めた。