宝の船を招く 糸崎神社の大楠

 さまざまな伝説を持つ御神木もある。広島県の糸崎神社境内にそびえ、楠としては県内で1番、中国・四国地方でも3番目の大きさを誇り、樹高30メートル、胸高幹囲13メートル、樹齢推定500年の大楠にも、不思議な言い伝えが残る。

広島・糸崎神社 宝の船を招く大楠 

 瀬戸内海の海岸沿いに鎮座する糸崎神社の前には昔、船着き場があり、この御神木の周りを左回りに8度回ると宝船がやって来るといわれた。 
 しかし日没後にこの大楠を右回りに8度回り、神社から出ようとすると、夜の海から「おらび船」と呼ばれる船が、神社のすぐ前の船着き場にたどり着き、夜の沖へと連れ去られてしまうのだとか。
 今は埋めたてられ、御船着き場は姿を消し、神木の周りを船で回ることは出来ないのだが、伝承を信じ、財運向上を祈念しながら、真摯に歩いてこの御神木の周りを左回りに8度巡ってみた。金運が向上し幸せの報告ができる日を楽しみにしている。

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