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まるむし帳 さくらももこ 全ては回っている

さくらももこさんが大好きです
はじまりは『ちびまるこ』ですが
アニメが始まったのは もう大人になってからです
その頃 仲間内でも話題になったので、そこから漫画も読みました。

さくらももこさんの書くエッセイも大好きです
主にディスりと自虐で面白おかしく書かれていてます
そんな中にも素直に感動したり
人やものへのリスペクトする様子も書かれていて
人柄がうかがえます

亡くなられた時はほんとにショックでした

訃報が報じられた時にネットで
”さくらももこは発達障害”という言葉が目に止まりました。

それまで一度たりとも自分が尊敬してやまない作家を
そんなふうに感じたことがなかったし
彼女の本を読んでいてもみじんも思ったことはありませんでした。
なので、正直驚きました。
そして、彼女の書く出来事や感情に共感していた
わたしもきっとそうなのだろう
と思ったのです。

最近よく耳にする『HSP』という言葉
”繊細さん”とも言っていますが
まさにわたしはそれだろう、と思っていました。
そしてきっとさくらももこさんもそうだろう
ただ、日本人だったらほぼその傾向があるような気がします。
”空気を読む””気を使う”とかいったことが暗黙の了解である社会で生活している日本人の国民性なのですから。

ADHD(注意欠如多動性障害)って”多動”と付くので
さくらももこさんが授業中にジッとしていられないといったことは聴いたことがないので
いやいや、それはないだろうとも思いました。
でも授業中に上の空、というのがADHDだとしら
わたしもそうなのだろうと思います。
自分の興味のない授業はだいたい上の空だったのだから
みんなそんなもんだと思っていました。

まぁそれでもなにでも、わたしがさくらももこさんを大好きなことには変わりはありません


大好きですが彼女の本をすべて読めてはいません
彼女の本で読んだ物の中で結構好きだったのがこの本です

『まるむし帳』

詩集です
この中の
この詩がとても印象的でした。

回るシステム

小さな元素が
クルクル回っている。
人の体は全部クルクル回っている。
地球も太陽のまわりを回っている。
太陽系も
銀河系も
銀河系集団も
それよりもっと大きい集団も
渦を巻いて回っている。
小さいものから
大きいものまで
回るというシステムは
一体何の力だろう


すべてのモノが原子の集合体で
一番身近なモノ、人の身体も元は原子核の周りを電子がグルグル回ってい流ということが思い浮かびました。

原子核をバレーボールの球くらいの大きさに例え、東京駅の辺りに置いたとすると、
電子はビー玉ぐらいの大きさで距離が小田原あたりとなるそうです
東京・小田原間を半径とした円の周囲を電子が回っていることになります。
その円のなかの膨大な空間は真空、つまり「無」なのです。
  私たちの身体が、こうした原子の集まりでできている、と考えると、身体のほとんどは「何もない空間」ということになります。私たちの身体は目で見たり、手で触ったりすると、しっかりとした実体であるかのように思えますが、実はスカスカということになります。

このような話を何かの本で読んだことがあり
人体の中の空間は宇宙にのようだといったことが書かれてあったと思います

この”回るシステム”を読んだ時
そんな身体の中の宇宙に思いを馳せていました。

そのほかにも素朴でかわいい詩がいっぱい入っていて
好きな本です。

最後まで読んでいただきましてありがとうございます


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yasu
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