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パパ活してたら間違って異世界に召喚されてお詫びとして女神とパパ活してたら人類最強になっていた件(7)

俺とアストラエアは宿の同じ部屋に滞在している。
一応、ベッドは二つあるツインルームなのだが、この時点でパパ活は成立しないものと思われる。
そんなことを考えていたら、アストラエアが目を覚まして起きてきた。
「やすぴー、おはよぉー、今日もいい天気ねー」
「おはよう」
口調をとりあえず直させた。
アストラエアは青い水玉模様のパジャマを着ている。この女神は、魔法でどんな服でも物理的に構成して着用出来るようだ。
この魔法は素晴らしい。今後のこいつとのパパ活で活用させてもらおう。
「さあ、今日も元気に冒険者ギルドに行って、ダンジョンに赴いて、レベル上げとゴールド稼ぎをしましょうか」
なんだかんだで俺は真面目な冒険者をやっている。そうだ、俺は日本でも真面目なサラリーマン(社畜)をやっていた。異世界に来ても真面目に働く日々だ。
「おう、今日も元気に働くぞ」
レベルは12まで上がっている。レベル10を超えれば、初心者ではなく初級冒険者になる。俺は生来の生真面目な性格によって二週間足らずで初級冒険者になっていた。これは異例の昇進の早さだ。
「それにしても、あなた、意外に冒険者の才能があったのね。こんなに戦術理解が早いのは驚きだわ。もしかしたら、本当に勇者になれるかも」
アストラエアが言うように、俺のように異世界から来た人間は、冒険者としての成長が現地人に比べて異様に速いようだ。これは、ゲームから来る知識や経験が影響していると思われる。つまり、ゲームをやって何度も冒険をクリアしていることが、経験値として裏ステータスに反映されているのではないかというのが俺の仮説だ。
「んー、まあ、やってることはゲームと一緒だしな」
「ゲーム?」
この女神もそうだが、異世界の人間はゲームを知らない。ゲームを知らないから、何もかも初めての経験で、しかもダンジョンで死ねば普通に死ぬ。ゲーム未経験で、いきなり超絶難易度のハクスラをプレイさせられるようなものだ。これでは中々強くならないのも当然だ。
「ステータス」
俺が呟くと手元にステータス画面が表示される。そこには、俺のレベル、能力値、スキル等が表示され、習得魔法もここから使用することが出来る。これを使えば、呪文の詠唱は不要になる。
「え、え、まって、何ソレ!?」
アストラエアは驚いた表情で、俺のステータスの表示画面を指差す。
「何って、ステータスだよ」
「ステータス?」
「知らないのか? ゲームでよくあるステータスだよ」
「ごめん、もう何言ってるか全然分かんない⋯⋯」
俺より前に来ていた勇者ギデオンとやらは、ステータスを知らなかったようだ。まあ、名前からしても日本人ではないだろう。ゲームが無い国、あるいは地球ではない場所から来たのかもしれない。
俺とアストラエアは宿の客室を出て、朝食を摂るため食堂へと向かった。

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