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オオカミの里 東吉野村滞在記 ③ 〜 この村でやりたいこと 〜
東吉野村に移住して1年が経とうとしている。この村でやりたいことは、何か?
大きく分けて3つある。
1つ目はケータイ屋。
エックスモバイルの代理店を始めた。
これは物価高と言われる現在に於いて、生活費を下げるには通信費の見直しだと以前から思っていた。
その中で特に携帯代の見直しはあまり知られていない様に思う。
山間部はドコモの電波が圧倒的に強いので、ドコモ回線を用いたMVNOのエックスモバイル社の代理店契約を取得した。
ケータイを売っている様に思われる事が多いが、回線を売っているのが現状である。周知してもらうには時間がかかるので、じっくり説明しながら長い目でやって行かなければならない。
まず戸別訪問というか、各戸にチラシを配っている。反応は少ないが、徐々に周知するには唯一の方法だと思う。
勿論これは自分の利益のためであるが、社会貢献でもあると思っている。ほとんどのお爺さんお婆さんはdocomoの携帯しか知らず、高い料金を払っている。多い人では月に7千円ほど安くなった。
これは年間にすると8万4千円になり、そして使い勝手は前と全く同じである。格安SIMの携帯にして良かったと思ってもらえるように周知していきたい。
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2つ目は、シェアハウスを作る。
これは村にある空き家を安く借りるか買い取って、改修しシェアハウスを作りたいと考えている。
モデルは「山奥ニート」やってます。
十津川村近くにある山奥で10人程のニートが集まって暮らしている。2020年にベストセラーになった本で最近はマンガにもなっているという。
家賃がタダで生活費を月1万8,000円を支払えば、何やっても良く、ひきこもってゲームしたりアニメを見放題らしい。
そんな山奥ニート10年やって思ったことを作者がツイートしているので要約する。
・人間関係が平和すぎると、些細なことが気になり始める
・賃金労働から解放されても広義の『仕事』は発生する
・すべてのことは、無理にやらされると嫌で、自分で納得してやると楽しい。自分が納得するためならどんな大きなコストでも払う価値がある
田舎暮らしの実像がSNS上で大きな注目を集めた。僕もこの1年山奥に住んで凄くその考えが分かる気がする。
そして、この「山奥ニート」に似たような形が三重県やその近隣にも誕生しており、自分も作ってみたいと思っている。
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3つ目はサウナ小屋作り。
同じ東吉野村に移住して来られたYさんという方がおられる。その方が買われた家に山があり、そこを開拓して畑を作ろうとされている。その空いている土地に
「小屋を作りたい」
と言われていた。僕が地元の土建屋さんと仲良くなるきっかけを作ってくれた人でもある。
「サウナ小屋でよかったら、僕作りますよ」
これがこのエッセイの元ネタである。
Yさんは必要な材料を全て揃えてくれて、ユンボやトラックも使っていいと言う。
今回はサウナ小屋を初めて作るので、
「仲間内で使うやつを作ろう」
という感じで始まった。何はともあれ、サウナ作り初日。トラックに乗って名張のビバホームまでやってきた。そして大量の買い物をした。
バラス25キロ×10袋、束石10個、バタ角2m×2本、2×4(ツーバイフォー)8F×4本、10F×6本、野地板4畳分、防水シート、断熱材、などなどこれでも床を完成させるまでの買い物である。
メインはスギと桧の壁板なのだが、それらは後に地元の製材所で仕入れるとして、とりあえず床の材料を揃えた。
作っている動画を僕のX(旧Twitter)で投稿したのだが、よかったらご覧ください。
https://x.com/bantaku6?s=21&t=wUfRy6LQ4cWJUooaiKfMoQ
続