なぜリーダーは目標達成するコツを知っておいた方が良いのか?
チームの目標を達成するためにリーダーが果たすべき役割は何でしょうか?
多くのリーダーや書籍などが示す通り、「チーム全体のビジョンや目標を明確化し、チームとして機能するための仕組みや仕掛けを作る」というのが1つの王道です。うまくメンバーの長所短所を補い合わせ、予期せぬ問題に対しても前向きに助け合い解決できるような組織を作ることが理想的です。
ただそうしたマネジメントの仕組みや仕掛けを実行する場合も、実際に行動するのは一人一人別の顔と個性を持つ生身の人間であることは忘れてはいけません。
そういう意味で、リーダーや管理職の立場に立つ人は、一般的に人間が目標を達成しやすい心理学的なメカニズムを知っておくことは2重の意味で効果的です。
1つは自身の目標達成力を高められるということです。そしてもう1つは、部下の目標達成に貢献できるということです。
「自分が当たり前にできる」というのと、「それを人に教えることができる」というのは実は全く別の能力です。自身が当たり前だと思っていることでも意識化言語化できていないことは人に教えることができません。(自分の実践方法をその理論背景なく部下にごり押しできる人も今の時代少ない気がしますので)
そういう意味で、元々目標達成のメカニズムに興味がある人だけでなく、目標達成などの本は胡散臭くて読まないというリーダーの方にこそ、ご紹介したい本があります。
それはコロンビア大学のハイディ・グラント・ハルバーソン氏の著作「やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学」です。
DaiGoさんがYoutubeで推していたので読んだ方も多いかもしれません。
動画にもある通り、最大の特徴はその薄さと密度です。せいぜい1時間ほどで読める量なのに内容が濃いです。自己啓発書にありがちな長い能書きや読むのが疲れるエピソードトークなどはありません。また9つあるポイントそれぞれに、エビデンスとなる心理学の理論や実験が添えられているのも説得力が高まります。
リーダーの立場の方がこの本を見て自身にどう活かせるかという点は今回私はあまり気にしていません。大切なのは、部下の目標達成力を高めるための武器を一つでも多く手に入れておいて欲しいというその1点です。
そういう意味で目標達成が苦手な部下にこの本を勧めてもよいですし、9つあるポイントの中から部下の性格とTPOに合わせてフィードバックのエッセンスとして使うというのも効果的でしょう。
部下を率い指導する立場にある人なら一度は目を通しておいて損はない一冊です。次回以降も各9つのポイントを元に目標達成力を高めるコツを考えてみたいと思います。
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