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地域おこし協力隊、大充実の3年間

村民インタビュー第6弾は、地域おこし協力隊4年目のTさんです。



協力隊になった経緯

―――協力隊になった経緯を教えて頂けますか。
Tさん:営業や警備などいろいろな仕事をしてきたけれど、どれもなんだか違う気がしていたんです。新しく、子どもの頃から興味があった狩猟の仕事がしてみたいと思って、探し始めました。
人付き合いが得意じゃないんですが、猟は人と関わる機会より一人で動物と対峙するような仕事なんじゃないかって考えもあって。
動物を獲ってお肉に加工して販売するまでの一連の流れを経験できるところはほかになくて、泰阜村で面接を受けることにしました。
―――免許はどうしたんですか?
Tさん:協力隊としての採用が決まる前に、狩猟免許(罠、鉄砲所持許可)を取得し、銃も購入していました。「どこかで狩猟に関わりたい」という気持ちは本気で持っていたんだと思います。


泰阜村に来てみて

―――泰阜村の第一印象はどうでしたか。
Tさん「田舎だなあ」って感じですかね。自分自身田舎育ちなので、ギャップとか嫌だなってのはなかったですけど。
煩わしいほどの人付き合いもなく、人のことを気にしなくてもよいのが楽だと感じました。
―――人付き合いはそんなにないですか?
Tさん:そうですね。住んでる温田地区は情報共有も回覧板なので、常会で顔を合わせるとかもないし。
―――実際に活動を始めてみてどうでしたか。
Tさん:案外人付き合いは必要でした。お客さんが来たら接客しなきゃいけないし、猟師さんとのコミュニケーションもあるし。
仕事をしていく中で、人付き合いにもだんだん慣れていきました。
―――猟師さんとはどんな関わりがあるんですか。
Tさん:交流の機会がそこまで多いことはないんですけど、銃を持ってるので「止め刺しして」って呼ばれることは多いです。あとは、力仕事が必要な時にも声をかけてもらってますね。

やりがいを感じるとき

―――どんな時にやりがいを感じますか。
Tさん:きれいに精肉出来たときはもちろんだけど、やっぱり、お客さんから「良かったよ、美味しかったよ」と言ってもらった時ですね。
血抜きや精肉のクオリティがそのままお肉に表れるので、難しいところでもありますが、やりがいがあります。


任期終了後のこと

―――今年で任期終了ですが、これまでを振り返っていかがですか?
Tさん充実した3年間で、楽しかったです。この3月で協力隊の任期を終えたら泰阜村を離れることになるとは思うけれど、その後はどこかのジビエ加工施設にスタッフとして入りたいと思っています。
自分で施設を建てようと思ったときもありましたけど、資金面の厳しさもあって。
―――もみじやとの関わりは?
Tさん:完全になくなるってことはないと思います。業者同士の関わり、付き合いはできるんじゃないかな。

―――残り1年を切りましたが、思い残したことは?
Tさんないです。3年間みっちり、たくさんのことを教わり、経験してきました。周りにいる人たちから様々なことを教えてもらって、世話をしてもらって…。みんなからもらったものが多すぎる。
恩返しはしてもしきれないけれど、せめて、ジビエの世界にい続けて次の世代につなげていきたいと思っています。


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協力隊としての生活も終盤に差し掛かり、次のステップを見据えて奮闘中のTさんにお話を伺いました。

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