まとまりのある大畑地区
村民インタビュー第3弾は大畑地区の早野玲子さん。
大畑地区の特徴や、泰阜村のいいところをお聞きしました。
大畑地区について
玲子さん:大畑はね、人数は少ないけどまとまりのいい部落なの。 何かあると助けてくれるし。 男の衆は「気ままクラブ」、女の衆も婦人会や、それがなくなってからも「ひまわりクラブ」というのを作っていろいろな催しをしていたよ。
―――班はいくつあるの?
玲子さん:ひとつの班は小さいけど、7班まである。何班かずつまとまった方がやりやすいという声もあるが、なかなか昔からのしきたりは取れないな。 昔はいろいろやったんだに。班ごとで芸能大会、お祭りに劇をやったり出し物をしたり。
―――今もそういう集まりはあるの?
玲子さん:ない。コロナからぐっと減っちゃったな。飲み会のようなものもなくなった。道路愛護* の後の恒例だった飲み会もなしで、お茶を貰って帰るというようになっちゃったし。さみしいね。
ただ、コロナがあってなかなか行き会えなかったから「せめて顔を合わせるようにしないか」と、部落での健康教室は続いているよ。
*道路愛護:地区ごとで年に数回行う、草刈りや水路掃除
―――ご近所さんと会う機会は?
玲子さん:回覧板持ってく時ぐらいだな。昔はよくお茶飲みに近所を歩いたんだけど、コロナがだいぶ影響したね。コロナ以降、変わっちまったなあ。
健康教室でみんなに会えるのが楽しみ。
泰阜村での暮らし
―――畑でいろいろなものを育てていますね。
玲子さん:お野菜は、ジャガイモ、ナス、玉ねぎ、白菜、かぼちゃ、あと、お茶とお米も育ててる。「自分ちで食べる分だけは」と思っちゃあ植えてるね。子どもが来て、欲しいって言えばやるし、近所で畑やっとらん家があるから、大変(=たくさん)採れたときには持って行ってやったりな。
―――採れたお野菜は出荷もしているの?
玲子さん:昔は老人ホームに出荷したり無人販売に出したりしていた時もあったけれど、今はしていない。お米とお茶は農協に出しているけれど、野菜は自分ちで食べる分だけ。でもねえ、できたとき、自分の家で食べるのなんて嬉しいじゃん。
***
最後に、泰阜村のいいところをお聞きしました。
泰阜村自慢は「空気と景色の良さ」
玲子さん:何しろ田舎は空気がいいな。
―――ここは景色もいいね。
玲子さん:そうだな、みんな来て「景色がいい」って言う。ほんと、いいかもしれない、そう言われればな。フォトコンテストに写真を撮っていく衆もいるな。そして災害がないでいいわね。大きな災害が。
―――この辺りは地震があんまりないって聞いたよ。
玲子さん:大きいのはないな。地震で壊れたなんて聞いたことがないな。
山ん中だで、ただ暮らすには大きな災害がないこと、空気が良くて景色が良いのが良いこと。大畑というところはまとまりのある良い部落だよ。人も親切で温かみのある人たちばかりで助かっとる。ここはそんなところです。
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包み込むようなおおらかさを持つ玲子さん。インタビュー中も終始穏やかな雰囲気で、大畑地区のこと、泰阜村のいいところを話してくださいました。
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