「有害駆除で食べていきたい」
村民インタビュー第4弾は、今年から地域おこし協力隊として泰阜村に派遣された横山聞さん。
中学生の頃、1年間泰阜村に山村留学に来ていて、今も村の方々に「ぶんちゃん」と呼ばれ親しまれています。
協力隊になった経緯、狩猟の魅力についてお聞きしました。
協力隊になった経緯
―――どうして地域おこし協力隊に?
ぶんちゃん:猟がやりたかったんだよね。ここに来る前、北海道の農家さんに住み込みでバイトをしていた時に猟師さんの話を聞いて、面白そうだなって。
狩猟免許もここに来る前に取ってました。それで、「さあ使いたい」と思って、協力隊で猟ができるところを探して、っていう感じですね。
泰阜村のことは中学生の時に1年間 “だいだら”(山村留学)で来てて知っていたので。知っている場所で、興味のある猟も出来るということで、ここに絞って応募しました。
―――泰阜村に戻ってきていかがでしたか?
ぶんちゃん:だいだらの頃は、施設がある田本地区の一部しか知らなかったけど今は村中に行くので、泰阜村の世界が広がったかな。
協力隊としての1日
ぶんちゃんの1日のスケジュールを教えてもらいました。
4:00 起床
5:00 罠の見回りに出発
8:00 ジビエ加工施設 業務開始
解体、精肉、加工など
16:30 業務終了
罠の見回り、かけなおし
日没 帰宅
―――4時起床!すごく朝が早いんですね。
ぶんちゃん:仕事の前に罠を見回るのを日課にしてるので。その分寝るのは早いですよ、20時とか。
狩猟の魅力
―――狩猟の魅力ってなんだと思いますか。
ぶんちゃん:やっぱり、捕まえるときですね。
生き物を捕まえるとき、知恵比べをしているようで面白い。
罠をかけるにもばれないように人間の匂いがつかないように素早くかける。
上手くできたなと思ってもかからないときはあって、かかると嬉しい。
結果が出てやっと、という世界ですね。そこが面白いです。
有害駆除で食べていきたいっていうのは、ここに来てから強く思うようになりました。
―――任期終了後のことは何か決めていますか?
ぶんちゃん:お金より、楽しいかどうかなんだよね。捕るまでが一番面白いから、猟を続けられるところに行って捕る専門になりたい。
―――泰阜に残るんですか?
ぶんちゃん:泰阜は大好きで、猟で食っていけるなら残るけれど、それが出来なさそうなら別の土地に移ろうと思ってる。
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楽しいことをして生きていくのが幸せと話すぶんちゃん。狩猟の面白さをいきいきと話してくださいました。
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