ブランドを好きになるし、ブランドが伝わってくる【展示会でのPR方法】
元々、前職で広告の会社にいたので、なにかと広告やプロモーションは気になる。商品より先に見てしまうこともある。
よく「AIDMA」や「AISAS」「SIPS」など言われてそれができてたらいい広告だみたいなのあったりするんですが、「めっちゃええやん!」とワクワクさせたり、その広告自体が語り出すような、そんな広告がすきです。
では展示会ってどうなんだろう。今回POPやチラシにも注目してこれはいいなぁとおもったブランドをご紹介します。
※ちゃんと掲載許可は得ています
家事問屋さん
家事問屋さんは、新潟の産地問屋が地域に根付く技術と素材を用い、今の日本人の暮らしを考えた、実用的で必然的な日常の道具をつくっているブランド。
家事問屋さんの僕が勝手に思っている良さは
・シンプルだが話聞いたらすごい面白いギミックがある
・ブランドネームにもある家事の問屋。家事に使うものが大抵ある。
このような、話せばわかる商品がいっぱい。商品数もいっぱいある。この状態って結構いろんなブランドさんの課題だったりします。特に工芸メーカーはよくあって、たくさんあるけど伝えきらない。とか、どれがいいかわからない。そこで家事問屋さんがとったPRがすごい。
お客様に選んでもらって投票してもらう
お客様にシールを3枚渡して、商品に直接はってもらう。お客様目線でこの中からどれが自分だったら使ってみたいか想像してもらって投票する
文字にすると普通に聞こえますが実際はこんな感じ。
ほんとにお客様がどんどん貼っていって、最終日にはたくさんのシールが貼られていました。普段展示会だと「きれいに並べないと」と思いがちですが、こういったお客様の声を可視化できるのはすごい良い取り組みだと思いました!
実際に私もやってみて思ったことは
・自分使っているシーンを想像する
・選んでいる感覚になる
・他人との共感がうまれる
だったかなと。実際に貼るときに私は料理ができないので、洗い物担当なのですが、「えーこれまじでほしいです!」って言いながらシールを貼ったり、ほかの人がどれを貼っているかよく見たくなってしまったり。滞在時間がどんどん長くなって気づけばスタッフさんに接客してもらってました。すごく楽しかったし、ほんとに欲しくなった。そして人気No1だったものも欲しくなった。これはとてもよくできた「参加」と「共感」だと思いました。
無理やり接客していないもっと話したくなる接客につながる
これは勝手に考えた運営側のメリットなんですが
・開発に繋がる
・スタッフも驚きのものが票をあつめる
・接客しやすい
があるのではないかと。スタッフさんにお伺いすると、「これが一番人気だとは思ってもなかったです」とおっしゃってました。あとは滞在時間が長くなったことで提案もしやすくなったや、きちんとお話しできたんだろうなと。またこの意見をもとに開発なんかも進んでいくのではないかなと思いました。
最後にちゃんと投票したらプレゼントもあって家に帰って早速つかってみました。
そしてずっと覚えてる自分が投票したアイテムがほんとに欲しい。
こういった些細な意見を次に取り入れることでまた家事のお助けになるアイテムを世に生み出すことができる。まさに家事問屋としてのブランドを築いていけるようになるなと思いました。個人的には結果発表やそれからの商品開発まで見たいなことを書いてほしい。
展示会のPRはかっこよくなくていい、ブランドの良さが伝わり、お客様の共感が得られるようなPR方法を今後も大日本市としてサポートしていきます。そして家事問屋さんが次もなにをしてくるか楽しみです。