以前に『なぜ奈良なのか?』について書いたのですが、そもそも『なぜビールなのか?』について今回はお話することにします。この2つの問いに対する答えがあって、はじめて『なぜ僕が奈良でビールを造っているのか』が浮き彫りになると思うので。 で、改めて自分に問い直してみました。僕はなぜ、ビール造りをしたいと思ったんだろう。 自分に何回もの『なぜ?』を畳み掛け、たどり着いた先にあった答えは、『クラフトビールを取り巻く世界が創造的で刺激に溢れていて、自分もそこに身を置いたら絶対楽しいはず
突然ですが、皆さんIPAは好きですか? 僕は好きです。 飲むのも、造るのも好きです。 ということで、今回はビール造りに向き合うときに考えていることを言葉にしてみようと思います。 そもそもIPAとは? IPAというのはIndia Pale Aleの略称で、19世紀にイギリスが当時植民地のインドにビールを送るにあたって、防腐の役割から抗菌作用のあるホップを大量に使用したことがこのビールの始まりと言われていて・・・といったスタイルの由来にまつわるエピソードは様々なところですでに
なぜ、奈良で醸造所をはじめようと思ったのか。 『奈良が好きだから。』これ模範解答のように聞こえますが、よく噛みしめると理由になっているようでそうじゃない気がするのです。なので、もう少しこの理由を言葉で因数分解していこうと思います。 奈良と隣接する都市圏として大阪と京都があります。醸造所の場所を探してしていたときに、いろいろな方から、様々なアドバイスをいただいてきました。曰く、集客や物流輸送コストを考えたら大阪でやったほうがよい。また曰く、京都のほうがネームブランドがあるの
さて、前回『僕が何を考えてビールを造っているのか、これからお話していきたいと思います』と、『つづく』的に締めました。が、改めて読み返すと、少し説明不足なところがあるようにも見えますね。補足すると、これからお話しようと思っているのは、いわゆる醸造のテクニカルな話よりも、『奈良醸造』を通じてこんなことがしたい、こうなりたい、という想いの部分になります。 もちろん、ヘッドブルワー(醸造責任者)として、ビールを造るにあたって考えているよしなしごとがあるのですが、それは話し出すと長く
と、高らかに宣言したものの、文体が定まらないわけです。 そもそも、一人称を僕とすべきか、私と書いてワタクシと畏まるべきか、俺と無骨に構えるべきか。そんなところで立ち止まってしまっていて、これではいつまでたっても内容に入れないのではと自分で不安になってさえきます。 ただ、言葉として形にして誰かに伝えたいことが自分の中にあるのはたしかなので、皆がすなるnoteと云ふものを、われもしてみむとて、するなり、です。 これから先もゆらぎがあるかもしれませんが、一歩ずつ足元を確かめなが