見出し画像

令和の虎・林社長は間違ってる?「年収2000万円サラリーマン」と「粗利1600万の法人社長」は同等の手取りか?

武田塾の林社長が以下のようなツイートをしていた。

僕がやや儲かっていると思うレベルの話をします。 個人事業主の方や法人の代表で、 月の給与を50万円、年間600万円にしていたとしても・・・

自宅兼事務所の家賃、20万円のうち、10万円を経費で落としている。 タクシーの交通費月10万円 会議費、交際費などで月に50万円 経費合計月70万円、年間840万円経費で落としてたら、この生活ってサラリーマンだと年収いくらないとできない生活?って考えると・・・

給与で600万、経費で840万円、合計で1440万円。 会議費や交際費などは当然、仕事に関係する人とのものだけど、社長さんならそれが当然だと思うし、サラリーマンだったらそれがすべて経費にはできず、自己負担になることも多いのでは? タクシー代も経費認めらないことも多いのでは?

そう考えると、サラリーマン年収2000万円ぐらいのひとの生活、いや、わんちゃんそれ以上なのかな?と思ったりします。 サラリーマンで年収2000万円ってなかなかいかなくない?w

みずほ銀行に就職して年収2000万円になるのいつ?どの役職? 支店長でなる!? むしろ、1000万円超えるの大変だし、1500で神、2000万円ってなるのいつ? 僕のお父さんのように一生ならない人も多いし、なったとしても50歳? そこそこの大企業の役員クラスにならないと無理よね? 個人レベルでこのくらい稼いでたら、僕の中で「そこそこ儲かっている」と思います。

めちゃくちゃすごいと思います。 そして、このレベルの人は「みんな自分なんか・・・」って思っているけど、サラリーマンのみなさんから考えたら神レベルだし、世間一般で考えるとめちゃくちゃすごいひとです。

サラリーマンで年収2000万円クラスの難易度 と 個人事業主で実質年収2000万円クラスの難易度 は、圧倒的に後者の方が簡単な気がします。 サラリーマンで2000万円いくのはかなり無理ゲーな気がします・・・。 とくになれたとしても何歳?wみたいなw なので、僕が例に示した実質2000万円みたいな暮らしをしている人はまじですごいと思うし、それだけ個人で稼げてるのはなにかしらのビジネスがバランスよくうまくいっていると思うので、その道を極めた方がいいのでは?と思います。

実際どうだろうか?もう少し厳密に考えてみよう。

■法人社長の場合

仮に法人社長で、役員報酬を「600万」にして、経費で「840万円」とっていたら、実質手取りはどうなるか?
600万の額面年収だと、手取りは466万円で、月の手取りは39万円になる。
840万円の経費は、イコール現金出費になるから、840+466=1306万円が手取りとみなしてよいだろう。1ヶ月だと108万。

そして、1つ重要な観点は、この場合、会社はいくらの売上が必要か?
600万の額面給与なら、会社のcashoutは686万円になる。これと840万を足すと、1526万円となる。そして、これは売上ではなく粗利で必要となる。
つまり、この水準の支出を可能にするには1526万円の粗利を稼げばよい。
動画制作とかコンサルとか費用がほぼないようなサービス業であれば、ほぼほぼこの売上を上げればよいことになる。

■サラリーパーソンの場合

さて、では次にサラリーパーソンサイドを見てみよう。

上記の1年の手取り1306万円(1ヶ月だと108万)は、雇用されるサラリーパーソンにとってはいくらの額面給与に相当するか?

一般的に勤め人の年収2000万円の1ヶ月手取りが109万円なので、これとほぼイコール。

つまり、法人社長や個人事業で、1526万円の粗利を出せれば、雇われサラリーパーソンの年収2000万と同等の手取り額となる。

一般的にサラリーパーソンは自分の給料の3倍くらいの売上を作れといわれるから、そう考えると、6000万円の売上を作らないかんサラリーパーソンと、1526の粗利を作れば良い法人社長、個人事業主に比べれば後者のほうが簡単に見える。

■考慮すべき4つの点

ただ、見落としてはならない観点がある。


大企業に属しているものと、法人社長や個人事業主を比べるなら、使えるリソースが全く違うから、単純比較はできない。大企業は、人的、社会的、物理的に使える資源が圧倒的に大きい。


雇われサラリーパーソンのほうが手取り効率が悪く見えるが、社会保険は多く払っているので、年金の額は将来的に増える。年金もらえるの?は置いておいて。


継続的にできるか?を考えると、大企業なら病気で休んだり、結果を出せなくても給与が払われるが、個人事業か法人社長なら、それはできない。ずっと全責任を負って頑張り続ける必要がある。


大企業であれば、いろいろな人に会える機会があったり、出張でいろんなところに行けるかもしれない。小さい会社や個人事業なら、それらはない。もちろん、それらが良いことになる人もいるし、悪いことになる場合もある。一方経営者なら、自由な働き方ができるかもしれない。

以上。

なお、年収2000万円を会社が雇う場合、会社は2159万円のcashoutとなる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?