水道哲学の<仕事>供給
水道哲学をご存知だろうか?
これは、松下電器産業(現パナソニック)の創業者・松下幸之助が提唱した経営哲学。
水道の水のように、商品を大量に生産・供給することで価格を下げ、人々が水道の水のように、「容易に商品を手に入れられる社会」を目指すという考えのことである。
この考えを、「仕事」のデザインにも応用できないだろうか?
こんな仕事があればいい、という理想的な働き方ができるもの。
(逆にいうと、経営者はこういう仕事をデザインすることが求められる。)
その3条件を考えてみた。
1.やりたいときできる
雨降っていたら、やめとこ、とか。
昨日飲みすぎたからやめとこ、或いはちょっと軽めにしよ、とか選べる。
2.頑張る方向性がシンプル
ジムでトレッドミルで走る、みたいなもの。
さぁ、仕事をするぞ!という意気込みで、まっすぐに取り組めるもの。
頑張りの方向性がわかりやすいもの。
塾講師とか、コマベースでやるものが近いかもしれない。
弁護士や会計士など、専門性の高いもので、課題解決の領域が限定的なものともいえる。
案件をこなすほど、やり方や深みが出てくる。
3.基本報酬と成果報酬
基本報酬は、時給換算で2000円以上。週に30時間くらい働けば、月24万以上。
さらに、その提供がうまくいけば、成果報酬も得られる。
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以上、このような仕事が社会に沢山供給されるべきだ。
エッセンシャルワークの領域で、作りやすいと思う。いわゆる管理の仕事などのブルシットジョブなどでこういう仕事は作れないだろうし、そもそもこれらは消えていく。
AIが多くの労働を奪う。
こういうやりがいある仕事はある意味、付加価値の高い仕事だ。今後はこういう仕事しか残らないだろう。
もちろん、社会は常に変化しているので、これをうまくデザインし、変化に合わせて調整していくのは経営者の腕の見せ所だろう。