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【注文住宅】高低差のある土地の注意点〜めちゃくちゃ費用かかります〜

本日は一件の新規面談をさせて頂きました。

土地から検討中のお客さんで、その土地は糸島市志摩岐志という福岡西部、海が見える見晴らしの良い土地でした。
しかし、綺麗な景色とは裏腹に、その土地の状態は非常に悪く、資金の見晴らしは、非常に不鮮明になってしまいます。

【土地の状態】
●隣接する土地との高低差が5メートル程
●草や大樹が生え放題
●大きな岩がむき出し
●敷地内はすごい傾斜

といった感じです。

これは、注文住宅にとっては大変で、家を建てる為には、その敷地を安全にしなければいけません。
当然です。
建てた後に土と共に流れ落ちる家など建てても意味がありません。
簡単に言うと、こう言った現場では、家を建てる本工事の前に敷地を造成する工事が必要です。

【造成工事】
①草や大樹、岩などの障害となりうるものの撤去。
②家を建てる地面の高さを決める
③それに合わせて擁壁を作る(土が流れていかないように)
④宅地内の土を盛ったり、捨てたりして高さ調整
⑤その計画に合わせて建物に接続される電気線や上下水の配管などのルート高さを想定して配管しておく

ざっくりとこんな工事をしてしまわないといけません。

しかし、その時に資金計画がかなり不鮮明になります。
正直、多く見積もり、それでもスタートをきれる資金計画であれば進めるが正解です。
少なく済めば良かったね。というスタンスです。

この土地造成費は造成事業も一緒にやるメーカーとそうでない外注に任せるメーカーとがあります。

自社で造成するメーカーは建物と共に造成工事でも利益が出るので、利益調整がしやすく、ある程度の現場トラブル(思ってもないものが出てきた)などがあっても、対応してくれたりします。

ただ、建物メーカーとそこに付随してくる造成工事が外注という完全分離式だと、造成工事に入る業者は利益がそこしかないので、当然しっかりと利益をもらわないとやる意味がないので、現場トラブルに対しては、お客さん負担が出てきます。

そういった形で進んだ後に、あれもこれもと費用が上がる提案をするメーカーが世の中には多くあるそうです。
この原因は、不鮮明を不明確に包みながら契約を先んじて進める営業マンがいるからです。
ここ注意です。
お客さんはわかりづらい部分もなんとなくで進め、契約書の約款などを盾にじわりと進めていく輩がいます。

【本件のような土地状態で気をつけること】
●まずは、建物だけでなく、敷地状態全体を含めて、家が竣工出来る計画をメーカーに提案させる
●敷地状態を、解消させた上で建物計画を進める
●敷地状態を解消する先行造成工事の見積もりをしっかり現場を見た上で業者に出させる
●追加費用がない旨の確認

敷地状態の危険性解消に関しても擁壁が2mを超えるかどうかでも大きく費用が変わってきたりします。
一度建物プランと敷地プランをしっかりと打ち合わせして進めるようにしないと最悪資金が用意できず解約になり、契約金だけなくなっちゃうといった悲しい事になる可能性があります。

家を建てられる方は十分にパートナー選びを大切にされてください。


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