「押韻価」を定義する意義 [押韻論]
こんばんは。Sagishiです。
今回は、私がこれまで記事に何度も書いている「押韻価」という用語の定義と、用語を定義する意義を記事にします。
・押韻価
押韻を評価するために使う、ある範囲を持つ文章/音の連続体
「押韻価」を定義する意義は、下記です。
①「単語」以上の音数を持ったり文節を跨いだりする文章/音の連続体を定義することが可能になる。
②特定の範囲を示す音数の連続体同士の押韻を、より直感的かつ簡易的に分析することが可能になる。
これによって、下記のような「単語」以上の音数を持つペア同士を、ペアとして分析できるようになります。
押韻価A:冥土の土産 [meː.do.no.mi.ya.ge]
押韻価B:軽度の痛手 [keː.do.no.i.ta.de]
押韻価C:動きながら待つ [u.go.ki.na.ga.ra.ma.tsu]
押韻価D:つもりだからさ [tsu.mo.ri.da.ka.ra.sa]
押韻価E:が出来ないから [ga.de.ki.nai.ka.ra]
押韻価F:風に蒔いたら [ka.ze.ni.mai.ta.ra]
「押韻価A」と「押韻価B」は6音節の母音が一致している、「押韻価C」と「押韻価D」は7音節の母音が一致しているが、最後の1音節だけが押韻されていない、などが言えるようになります。