エクサウィザーズで学び、起業に生きた3つの思想
エクサウィザーズで短期間だけどがむしゃらに働いて学んだことが、今の会社経営にめちゃ生きている。
その中でも特に、
キャッシュエンジン経営
Result Delivery
フルスタックBizDev
の3つを実践を通して身体知化できたことが大きい。
キャッシュエンジン経営
起業準備をしている人は「キャッシュエンジン経営」という言葉を、必ずと言っていいほど調べている。それくらい、普遍的で当たり前に実践されている新規事業開発のスタイルになっている。
キャッシュエンジン経営とは、文字通り収益基盤を作り、そこで生まれた知見や営業利益を使って新規事業に挑戦する経営スタイルのこと。エクサウィザーズはまさにこれをお手本のように実践している。
具体的には、大手企業のDX案件で営業利益を稼ぎつつ、機械学習のアルゴリズムの知財を蓄積していって、自社でのプロダクト開発に何度も挑戦している。
Oneプロダクトで、赤字を掘ってJカーブを描くスタートアップの世界にいた自分にとっては「こんな玄人っぽい経営もありなのか!」と衝撃を受けた。キャッシュエンジン経営は堅実かつ市場(ドメイン)がある程度絞られているなら、長く課題と向き合う過程で知見や顧客基盤が生まれて有用な経営手法だなと感じた。わかりやすい事例だと、メドレー社が遠隔診療SaaSを広めるまでに人材紹介で収益と医療機関との顧客基盤を創っていたりする。
自分の場合はメンタルヘルスという分野で腰を据えてやるつもりだったので、まさにキャッシュエンジン経営を実践して起業しようと決めることに繋がった。
Result Delivery
サービスを提供し売上が立っていたらそれで一般的な人は満足しがち。しかし、本来的には顧客には目的があり、その目的に対して必要なROI(投資対効果)を返すのが取引の基本のはず。シンプルだけど、顧客が求めていた結果をしっかり出すことに責任を持ち、そして結果を出すこと。それがコンサルタントとして最も大切なマインドセットだと学んだ。
この考え方は、カスタマーサクセスとして顧客を成功に導くことを経営哲学の中核にする思想が好きだった自分にとってはすごくしっくりきて、いいなと思っていた。
フルスタックBizDev
BtoB SaaSのカスタマーサクセスと、コンサルの大きな違いは「プロダクトありきの提案をするか、解決策をゼロから作る提案をするか」にある。真のResult Deliveryをするためには、プロダクトありきの提案が常に最適解になるわけではない。
業務管理のAIを新規で開発した上でDX人材を育成して部署を立ち上げ運用を内製化していく
ジョイントベンチャーを組成して双方の強みをうまく活用して事業を伸ばしつつDXへの投資をエクイティで返す座組みを創る
出向して客先の役員として一時的に現場に入って課題を整理してプロジェクトを一気に前に進める
みたいなことを横でやっている人がいるのが日常で、「こ、これがフルスタックBizDevか」って感じ。ウィザード級のエンジニアって言葉があるけど、ビジネスサイドも負けないくらい多様な鬼才集団で、各々が個性を存分に発揮していた。
まとめ
ということで、横文字だらけだけど、「キャッシュエンジン経営」をして、「Result Delivery」できるような「フルスタックBizDev」として、やりたい事業を創っていこう!と思い、起業する覚悟を決めることができた。ひたすらに感謝である。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?