パパゲーノと共同研究したい研究者・学生さん、助けてください!精神障害・リカバリー・生成AI【福祉×研究】
就労継続支援B型「パパゲーノ Work & Recovery」には、正式に契約中の利用者さんが本日時点で40名おります。生成AIを活用し障害のある方の多様な挑戦を応援しております。
事業の効果検証や、福祉業界の調査結果を分析し論文執筆していただける学生さんや研究者さんを探しています。精神障害、リカバリー、生成AI、障害福祉、IPS、就労支援、パパゲーノ効果等に関心のある方はぜひ検討いただけると嬉しいです。
パパゲーノとは?
株式会社パパゲーノは、「生きててよかった」と誰もが実感できる社会を目指して2022年3月に創業しました。精神疾患の語りを絵本や音楽にするプロジェクトから始まり、2023年9月に東京都より福祉施設(就労継続支援B型)の指定を取得し「パパゲーノ Work & Recovery」を開所。現在は50名ほどのチームで、AI時代の新しい福祉のあり方を模索し挑戦を重ねています。
共同研究でできそうなこと
代表の田中が公衆衛生学の修士を持っていて、メディアと自殺の研究をしています。論文執筆は苦手ですが、基礎的な研究デザイン、統計解析の理解はあります。
就労Bには精神障害、発達障害の方が多いですが、知的障害、身体障害の方もいます。
生成AIを活用して企業のDX業務に挑戦する人、一人暮らしを目指している人、将来は在宅勤務で企業への就職を目指す人、Webデザイナーとしてフリーランスの収入と障害年金で暮らすことを目指している人、絵本制作に挑戦する人、ピア団体を立ち上げている人、VTuberとしての活動に挑戦する人、など本当に色んな人がいます。
ほとんど全ての面談を「録音」しています。面談の音声データが縦断的に追える点は、ほとんどの福祉施設にはない特徴の1つだと思います。AIによる文字起こしデータも保持しています。
通所時は毎日体調チェック、日報、打刻データをとっています。
毎月1回、仕事面と生活面の目標設定、作業満足度、工賃満足度、事業所へのNPSなどを回収しており、データクレンジングもされています。分析の結果、工賃とスタッフの関わり方が、NPSに対して有意に影響することなどがわかっています。
就労Bの特徴として「縦断的に追いかけやすい」という点があります。母数は少ないのでインタビューなど質的調査の方が向いているかもしれません。
過去には、東京大学で超短時間雇用の研究をしている方に利用者さん3名ほどにインタビュー調査をしていただいたことがあります。(もちろん、個別に希望を募り、本人が希望した方のみ参加いただいてます)
SSTや心理教育、リカバリーやピアイベントなどのプログラムを実施して効果検証するような取り組みも、人数は少ないですができると思います。
全国の就労継続支援B型に対するIT活用と支援者(従業員)のeNPS調査を実施していてデータがあります。
100 Papageno Storyという精神疾患・辛い境遇を体験した人の語りを題材に、リカバリーについて絵本や音楽、絵画作品などを共同創造するプロジェクトを運営しています。1作品目の絵本「飛べない鳥のかけるん」については、セルフスティグマ、セルフエスティーム、リカバリーの尺度と、パブリックスティグマのIATによる計測結果をまとめ、日本自殺予防学会にて報告予定です。
パパゲーノやすまさについて
研究者としてはポンコツです。修士論文は、Netflixの日本での人気作品のうち自殺シーンを含むものを抽出して、視聴体験と自殺のリスク(身についた自殺潜在能力)の関連を分析していました。
台湾からのインターン生に助けられて、データ解析を少しずつ進めています。
学会に出る予定
8/25(日):日本産業精神保健学会
8月25日(日) 8:40~10:10に産業医科大学ラマツィーニホール(北九州)で開催される日本産業精神保健学会でお話しします。テーマは「障害者の就労における生成AI活用事例〜AIで合理的配慮を拡張するパパゲーノ Work & Recoveryの実践知〜」です。
9/13〜:日本自殺予防学会
9月13日(金)~15日(日)に埼玉会館で開催される第48回一般社団法人日本自殺予防学会総会にて、登壇予定です。一般演題も登録中で、採択されれば100 Papageno Storyの概念実証についてセルフスティグマ、自己肯定感、リカバリーの尺度やパブリックスティグマの計測をもとに検証した結果を報告できればと思います。
11/16(土):ヒューマンサービス学会
11月16日(土)13:00~14:30に神奈川県立保健福祉大学 横須賀キャンパスにて開催される第 2 回ヒューマンサービス学会学術集会で登壇させていただきます。
11/17(日):健康管理研究協議会(未確定)
11月17日(日)東京工科大学 (蒲田駅)にて開催される健康管理研究協議会の総会において登壇予定です。テーマは「健康保健分野におけるDXの現状と将来」です。
書籍執筆の予定
年度内を目安に、書籍を出版予定です。「AIとソーシャルワーク」の実践知をまとめて、現場で誰もがAIを活用し、障害のある方の可能性を広げる支援を実行できるように本を通じて業界に貢献できればと思います。8月末までに原稿を完成できるよう、猛スピードで執筆作業を進めています。
(取材・執筆にご協力いただける方はぜひ個別にご連絡ください・・・!)
最先端の実践を、効果検証し広めたい!
新しいテクノロジーを活用し、障害のある方の自分らしい生き方・挑戦を応援する支援のあり方について、効果検証をしたり、仮説生成をしたり、形式知化して業界に広めることに貢献したい想いを持った研究者さんを探しています。修士論文のためにデータを使いたい!という方もウェルカムです。ご興味ある方は気軽にご連絡ください!
<お問い合わせ先>
info@papageno.co.jp
X:yasumasa1995 (気軽にDMください)
担当:田中康雅