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読書note9「たゆたえども沈まず」原田マハ
画家のゴッホ兄弟と日本からフランス(ヨーロッパ)の美術界へ浮世絵を売り込んだ日本人との接点を描いた物語です。読み始めたら止まらないという解説通り、あっという間に読破しました。
史実は異なるらしいですが、当時の西欧での日本文化ブーム(浮世絵人気)とそれに影響を受けて、印象派~ゴーギャンやゴッホへと新しくなっていく美術界、結果を知っている我々では想像できない、その流れでもがく芸術家とそれを支える人々の想いは、まさにこうだったろうと思わせます。
フィンセント・ファン・ゴッホ:1853年ーー1890年、西郷隆盛:1828年ーー1877年(唐突ですが、、、)この二人が重なっているって、なんかピンときませんが、そんな時代の話だったんですね。
たゆたえども沈まず
パリ市の標語で、パリの紋章にはラテン語で”Fluctuat nec mergitur“と書いてあり、これはフランス語に訳すと”Il tangue mais ne coule pas(揺れはするが、沈没はしない)”となります。
日本人はゴッホ好きだなと思っていましたが、ゴッホも日本が本当に好きだったんですね。