”「そう、それ」がインサイト!”読書note55「それ、なんで流行ってるの?」原田曜平
「インサイト」とは「消費者の心のツボ」「消費者の潜在ニーズ」。流行したものには必ず「そう、それ!」が内包されている。
マーケティングのコンセプト開発で私が最も重要だと考えている消費者の共感情報(インサイト)のことを、広告開発の視点で紹介している本。面白く共感できたし、学生への事例紹介にも使える教材となると思う。(インサイトを使った手法については別途、記載したい)https://note.com/yasumaru212/n/na8dae139b719
実はこの本を巡って、うれしいエピソードがあった。
うちの大学では、興味分野を登録すると、図書館から新着情報が届く。マーケティングを登録しているので、この本もそうやって先月情報が届いた。さっそく、図書館のシステムで予約を申請したら、既に誰かが借りている。うちの学生でこんな本に興味あるやつがいるのか?、誰だろう?と思いながら、3月の中旬に返却されるので、返却されたら連絡が来ることになっているので待つことにした。
ただ、運が悪いことに、大学の図書館が3月11日から改装(修繕)に入り、1ヶ月閉館するのだ。読めるのは4月に入ってからかとあきらめていたら、3月10日の16時にメール着信。急いで図書館に借りに行き、読んだという次第。
で、3月11日にゼミの4年生が遊びに来てくれて、少し雑談。そしたら、卒業生だから図書館が閉まる昨日までに借りた本を返す必要があり、昨日も大学に来たって言うではないか?
何!!って思って、ピンときて「ひょっとして、この本借りてた?」て見せたら、「はい、読みました!」と彼女。僕の前に借りていたのはゼミ生でした。なんか少しうれしくなった瞬間でした。マーケティングに興味を持ってくれてよかった!!
インサイトを見つける力として、➁作家力を挙げている。「一般的にはこう」「普通はこう」といった先入観にとらわれない、いわば作家の直感のようなものと定義している。
世の中は経験のない若者の直感を、はいそうですか!とは聞いてくれない。でも、その直観力、作家力こそが、新しい世界を切り拓いていくのだ!卒業生には、直観力を忘れずに頑張ってほしいと切に願う。