「奥入瀬渓流」って読めるかな?
出版した本の中でも特集した奥入瀬渓流に、取材も兼ねてやってきました。本の改訂も迫っているので、もっと詳しい情報を知りたかったんです。というわけで、早朝から雪の中の奥入瀬渓流を見学しました。
奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)は、青森県十和田市の十和田湖東岸に位置する子ノ口(ねのくち)から、北東の焼山(やけやま)まで約14kmにわたる美しい渓流です。 この渓流は、十和田八幡平国立公園に属し、国の特別名勝および天然記念物に指定されています。
早朝の静けさに包まれた奥入瀬渓流。下流域からスタートし、まず目に飛び込んできたのは、豊かなブナ林。白い樹皮が特徴的なキハダの木々が、まるでパッチワークのような模様を描いていました。
下流域では、川幅が広く穏やかな流れが続きます。しかし、中流域に進むにつれて、川幅は狭まり、流れは一層力強くなります。特に「阿修羅の流れ」では、激しい水の流れが印象的でした。
さらに進むと、「屏風岩(びょうぶいわ)」と呼ばれる大きな岩が現れました。縦に裂けたその姿は、まさに自然の力を感じさせます。「馬門岩(まかどいわ)」では、氷の赤ちゃんとも言える小さな氷柱が形成され始めており、清らかな渓流の流れと相まって美しい光景が広がっていました。
足元は滑りやすいため、慎重に歩を進めます。特に冬季は、氷や雪で道が滑りやすくなるので、滑り止めのついた靴やトレッキングポールを持参すると安心です。
奥入瀬渓流は、四季折々の表情を見せてくれます。特に冬の氷瀑(ひょうばく)は圧巻で、2月頃には大きな氷柱が見られることもあります。また、雪が積もると、氷の上に雪が覆い、幻想的な風景が広がります。
動物たちの足跡も見どころの一つです。例えば、ウサギの足跡は「Y」の字のような形をしており、ジャンプが得意な動物ならではの特徴です。また、テンの足跡は2つセットでポンポンと続く可愛らしいものです。
次に訪れたのは、「雲井の滝(くもいのたき)」。高さ約20mから流れ落ちる水は迫力満点で、周囲の木々とのコントラストが美しいスポットです。
奥入瀬渓流の魅力は、何度訪れても新たな発見があることだそうです。季節や時間帯によって異なる表情を見せてくれるそうなので、今度は別の季節に訪れたいと思います。
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