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2025年共通テスト英語リスニング第6問【分析と勉強法】
1.全体の分析
第6問は、リスニング問題であり、AとBの2つのセクションに分かれている。Aでは、2人の対話に基づく設問が2問、Bでは3人の会話に基づく設問が2問出題されている。問題の内容は、食習慣や環境に関するテーマであり、リスニング力とともに、話の流れや登場人物の意見の変化を正確に把握する力が問われる。
Aセクションは「食事の取り方」に関する会話が中心であり、特定の発言内容を捉えて正解を選ぶ必要がある。一方、Bセクションでは「鳥に餌を与えるべきか」というテーマについて3人が議論しており、登場人物の意見の一致や変化を見極める力が要求される。
2.それぞれの設問の分析
Aセクション:問34・35
問34 (Which opinion did Kelsey express during the conversation?)
Kelseyの発言内容を特定する問題である。Kelseyは「ゆっくり噛むことで食事がより楽しめる」という趣旨の発言をしており、選択肢4("Meals taste better if you chew more")が正解となる。注意すべき点は、選択肢2("Digestion improves if you eat soft foods")が一部関連性があるように見えるため、正確な聞き取りが必要。問35 (What does Dan decide to do by the end of the conversation?)
Danの意見が途中で変化する点に注目する必要がある。会話の終盤で、Danは「これからは噛む回数を増やす」という意図を示しており、選択肢1("Adopt different eating habits")が正解となる。この選択肢は、具体的な発言を抽象化した形で表現されているため、内容のパラフレーズに慣れておく必要がある。
Bセクション:問36・37
問36 (会話が終わった時点で鳥に餌を与えるべきではないと思っている人数を選ぶ問題)
会話の流れを正確に追うことで、最終的にHaruka、Doug、Emilyの全員が「鳥に餌を与えるべきではない」と考えを一致させていることが分かる。そのため、選択肢3("3人")が正解となる。途中で意見を変えたEmilyの発言「I won’t do it」がポイントである。問37 (Dougの意見の根拠となる図を選ぶ問題)
Dougの発言は、ウイルス感染に関するリスクを指摘しており、会話中で「People have been infected in the past」と述べている。これを根拠として、選択肢3("People Affected by Disease-Carrying Birds")が正解となる。Dougの発言を具体的な図表に結びつける力が求められる。
3.得点するために必要なスキルと勉強法
リスニング力の向上
リスニング教材を使用し、発話内容を正確に聞き取る練習を行う。特に、話の流れを理解しながらキーワードをメモするスキルを磨くことが重要。共通テストではワークシートが与えられているので、そこに直接書き込めばよい。
パラフレーズされた表現に対応できるよう、同義表現のストックを増やす。
登場人物の意見を追う力
会話中の意見の変化や一致に注目し、賛成・反対の立場を常に整理する。
心変わりする登場人物に注意を払い、最後の発言内容を確認する習慣をつける。
リーディング力と図表理解の向上
リスニングで出てきた内容をリーディング練習に活用し、内容の再確認を行う。
図表問題に慣れるため、普段からデータや図表の読み取りを行うトレーニングを積む。
試験形式への慣れ
共通テストの過去問や類似問題を多く解き、試験形式や設問パターンに慣れる。
時間配分を意識し、余裕を持って問題を解く練習を行う。
日常的な英語力の強化
普段の読解練習やリスニング練習を活用して、アカデミックな内容にも対応できる力を養う。
カタカナ英語の誤解に注意し、発音や聞き取りを重点的に強化する。
総括
第6問では、リスニング力だけでなく、会話内容を把握し、登場人物の意見の変化を的確に捉える力が試される。普段の練習からパラフレーズや心変わりの把握を意識し、試験形式に慣れることが高得点の鍵となる。また、リスニング練習をリーディング練習と組み合わせることで、効率的にスキルを向上させることができる。