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2025年共通テスト英語リスニング第1問【分析と勉強法】
1. 全体の分析
第1問はリスニング問題で、AとBの2つのセクションに分かれており、合計8問(各4問ずつ)が出題されている。全体の配点は28点で、音声はそれぞれ2回ずつ流される形式となっている。
セクションA: 短い対話を聞き、選択肢の中から最も適切な内容を選ぶ問題。
セクションB: イラストを使った問題で、音声に合う絵を選ぶ形式。
どちらも難易度は非常に優しく、A1〜A2レベルの英語(英検3級〜準2級相当)で構成されており、共通テストとしては「導入部分」として位置付けられる問題である。
2. 各設問の分析
セクションA (問1〜問4)
問1
内容: 交通関係の表現のパラフレーズ。語彙力としては基本的なものであり、意味の取り違いがなければ容易に答えられる。
特徴: リスニングで聞き取るべきポイントは、"drive me home" と "ask for a ride" という同義の表現。
必要なスキル: 語彙力と聞き取りの集中力。
問2
内容: "Let's not go swimming until we finish our homework" の文意を問う問題。提案の内容を理解し、ネガティブな形での提案表現(Let's not)の意味を把握する必要がある。
特徴: 提案表現や "until" の文構造を正確に理解していれば解きやすい。
必要なスキル: 文法の理解(否定表現の提案)とリスニングスキル。
問3
内容: 「この自動券売機はお札を受け付けない」という内容を問う問題。"bills"(お札)の発音がポイント。
特徴: "bills" に含まれる「ダークL」の発音が聞き取りにくい可能性があるが、文脈から判断可能。
必要なスキル: 英単語の発音(特にダークL)への慣れと、状況判断能力。
問4
内容: 次年度の遠足に関する話で、発言者が「場所はまだ決まっていないが、遠くない場所を希望している」という内容を聞き取る。
特徴: "I wonder where we'll go" などの未来の不確定表現を理解する必要がある。
必要なスキル: 文脈理解と未来形の表現に対するリスニングスキル。
セクションB (問5〜問8)
問5
内容: 時計の形状(四角形ではなく、丸。白いバンドのもの)を選ぶ問題。
特徴: 見た目の情報と音声内容を一致させる能力が必要。"square one" など形状を示す単語がポイント。
必要なスキル: 語彙力(形状や色に関する表現)と情報処理能力。
問6
内容: 登場人物がマフラー(scarves)をつけていることを指摘し、絵を選ぶ問題。
特徴: "scarves" の発音や、登場人物の服装に関する描写を正確に理解する必要がある。
必要なスキル: リスニングスキルと衣服に関する語彙。
問7
内容: 犬に引きずられている子どもを助ける状況を示す問題。"being pulled" という進行形の受動表現が聞き取りポイント。
特徴: 文法の基礎ができていれば十分理解可能。
必要なスキル: 文法知識(進行形+受動分詞)とリスニング能力。
問8
内容: 釣りに行ったが期待通りの成果が得られなかったという話。釣り人と箱の絵を結びつける問題。
特徴: 文意を正確に把握し、「期待に反する結果」をイメージできるかが鍵。
必要なスキル: 文脈理解力と情報の可視化能力。
3. 得点するために必要なスキルと勉強法
語彙力: 基本的な単語(ride, bills, square, scarves など)の発音や意味を正確に理解しておくことが重要である。発音練習も取り入れることで聞き取り精度が向上する。
文法知識: 提案表現(Let's not 〜)、進行形+受動態(being pulled)の文法事項を音声とリンクさせて学習することが必要。文法書の例文を音読し、リスニング教材を併用することが効果的。
リスニングスキル: 2回読まれる形式に慣れるために、模試や過去問を活用し、1回目で概要を掴み、2回目で細部を確認する訓練を行う。
日常会話のリスニング: 日常的な会話を題材にした教材を用いて、英語の音声変化(弱形、連結、脱落など)に慣れることが重要。
特に今回の第1問はサービス問題としての性格が強いため、基本的な語彙や文法、リスニング訓練を怠らなければ高得点が期待できる内容であった。