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「マルホランド・ドライブ」を見たら、人生の謎が増えて眠れなくなった!
名高い名作と言われる「マルホランド・ドライブ」を見ました。
顔のアップが連続する前半の展開は、コミカルなミステリーという感じで、観ているこちらも謎を追いかける楽しさがありました。様々な伏線が張られ、これらがラストで全て回収されるのかと期待していたところ、物語は急にエロティックな方向へ。別次元へスリップし、登場人物の役柄や立場がすべて変わってしまい、頭が混乱し始めたところで、突然映画が終わってしまいます。
この作品、ただ一度見ただけではとても理解できません。夢の世界と現実の世界の境界が曖昧で、どちらがどちらなのか明確にはつかめません。一度見ただけでは「すごいものを見た」という感覚だけが残り、完全に解釈するにはウェブサイトやYouTubeの考察を頼りにする必要があるかもしれません。
監督であるデヴィッド・リンチが手掛けたことで知られる本作ですが、意図的に観客を混乱させるような演出が多く、何度も見返して新たな発見をするタイプの映画です。また、映画の独特な雰囲気や謎めいた展開は、寝る前に見ると少し眠れなくなるかもしれません。
映画情報
『マルホランド・ドライブ』は、2001年に公開されたアメリカのミステリー・スリラー映画です。監督・脚本を務めたのは鬼才デヴィッド・リンチ。彼の代表作の一つとしても知られています。映画はもともとテレビシリーズのパイロット版として制作されましたが、プロジェクトが中止されたことで劇場映画として再編集されました。
主要キャストには、ナオミ・ワッツ(ベティ/ダイアン役)、ローラ・ハリング(リタ役)、ジャスティン・セロー(アダム役)が名を連ねています。物語は、記憶を失った女性(リタ)と田舎から女優を目指してハリウッドにやって来た女性(ベティ)が、リタの記憶を取り戻そうとするところから始まりますが、次第に現実と夢の境界が揺らぎ、物語は不可解な方向へと進んでいきます。
カンヌ国際映画祭ではリンチが監督賞を受賞し、批評家からは「21世紀の最高傑作の一つ」と高く評価されました。なお、作品にはシュールリアリズム的な要素がふんだんに盛り込まれており、視聴者それぞれの解釈が求められる作品です。
うーん、眠れないなあ。