フィリピン人はどうしてあんなに英語がうまいのか?
今日はフィリピン人の友人クリス先生に久しぶりに会ったので、フィリピンの英語教育について質問してみました。フィリピンでは英語が生活の中で自然に使われており、そのため多くの人が流暢に英語を話します。一方、日本では長期間英語を学んでも話すことに苦労する人が多いのが現状です。なぜフィリピン人はこれほど英語が得意なのでしょうか?その理由を、教育環境や文化的な背景を含めて深掘りしていきます。
安河内(以下、Y):
クリスさん、こんにちは!今日はお時間をいただきありがとうございます。まず、フィリピンではなぜこれほど英語が広く話されているのか、その背景がとても気になります。
クリス(以下、C):
こんにちは。こちらこそありがとうございます。フィリピンでは英語が生活の中で当たり前のように使われているんです。例えば、子どもが「お水が欲しい」と親に頼むとき、タガログ語ではなく英語で教えられることがよくあります。
Y:
日常生活の中で英語を自然と使う機会があるんですね。それは学校でも同じですか?
C:
そうです。幼稚園の段階から英語が学び始められ、算数や理科など、ほとんどの科目が英語で教えられます。小学校から高校、そして大学に至るまで英語が主要な言語として使われています。ただ、フィリピンの歴史や文化に関する授業ではタガログ語が使われることもありますね。
Y:
全教科で英語が使われているわけではないんですね。でも、それだけ多くの時間英語を学べる環境が整っているのは大きいですね。
C:
はい、学校だけでなく、家庭でも英語を使うことが多いので、日常的に触れる機会が非常に多いです。そのため、自然に身についていきます。
Y:
家庭でも英語を使うとは驚きです。たとえばどのようなシーンで英語が使われるのでしょうか?
C:
親が子どもに簡単な指示を出すときに英語を使います。たとえば、「水を取ってきて」や「宿題をしなさい」といった日常的なフレーズです。こういった英語の使い方が、子どもたちの早い段階での英語力向上につながっています。
Y:
英語がこれほど日常に浸透しているのは、やはり仕事のためという側面も大きいのでしょうか?
C:
その通りです。英語はフィリピンでは生活や仕事に欠かせないツールです。特にオンラインの仕事や海外の企業で働く場合、英語が必須になります。コロナ禍以降、オンラインでアメリカなどの企業と仕事をする機会が増えたため、英語力はより一層重要になっています。
Y:
日本では、「英語を話すのが恥ずかしい」と感じる人が多いのですが、フィリピンではそのようなことはありませんか?
C:
フィリピンではあまりありませんね。間違えても気にせずに話すことが大事だと考えられています。「とにかく話してみる」という文化が根付いているので、自然と英語を使う機会が増え、そこから上達していくんです。
Y:
その積極性は素晴らしいですね。特に、間違いを恐れず挑戦する姿勢は、日本人が見習うべきところかもしれません。
C:
そうだと思います。日本では英語を話す機会が少ないと聞きましたが、フィリピンでは英語を話すことが仕事や将来に直結するため、自然と努力するようになります。それが英語力の向上につながっているのだと思います。
Y:
フィリピンの英語教育や文化は、日本の英語教育と大きく異なりますね。逆に、フィリピンの課題は何かありますか?
C:
一部の人々がタガログ語などの母国語をあまり使わなくなり、忘れかけていることがあります。特に都市部では英語が中心になり、母国語の重要性が薄れているのが現状です。
Y:
なるほど。英語を重視する一方で、母国語をどう守るかという課題もあるんですね。それでも、フィリピン人の英語力の高さは非常に印象的です。
C:
ありがとうございます。私たちにとって英語は生活を支える重要なツールなので、使わざるを得ないという環境があるのだと思います。
対談のまとめ
今回の対談で、フィリピン人が英語を流暢に話せる理由が明らかになりました。それは、家庭や学校で日常的に英語を使う環境が整っていること、さらに英語が将来のキャリアや生活に直結しているという意識が強いことが要因です。また、間違いを恐れずに挑戦する文化も、彼らの英語力を支える重要な要素です。一方で、英語の使用が広がる中で母国語の重要性が薄れる課題も抱えています。
日本では、英語が日常生活に浸透していないことが課題ですが、フィリピンのように英語を実際に使う機会を増やし、積極的に話す文化を取り入れることで、英語力を向上させるヒントが得られるかもしれません。
こちらも読んでくださいね!
#英語#フィリピン#英語教育#フィリピン人#英語力#幼稚園#宿題#自然#アメリカ#算数