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留学を控えた数ヶ月間は何をやれば良い?

大学生の英語学習と留学に関する質問に答えました。

質問① アメリカと日本の言語の壁をどう乗り越えるか?

学生:
アメリカと日本の言語の壁をどうやって乗り越えればいいでしょうか?言語能力のほかに、何か大事なことがあれば教えてください。

安河内:
日本の大学受験では「間違っちゃダメだ」と考えることが多いよね。文法を間違えないようにとか、恥ずかしいことを聞かないようにとか。でも、海外ではどちらかというと「間違ってもいいからやってみる」ことが大事にされることが多いんだ。やらないことのほうが評価されにくいこともあるからね。

例えば授業で、「間違うのが怖い」「つまらないことを言うのが怖い」と思って手を挙げないと、場合によっては評価が下がることもある。だから、先生が質問したら、積極的に手を挙げるくらいの意識を持つのがいいと思うよ。もちろん、最初は緊張するかもしれないけど、慣れていくうちに自然とできるようになることも多いからね。

仮に指名されて答えが分からなくても、「I didn’t understand the last part. Can you give me some examples?」みたいに聞けば大丈夫。そういう反応をするだけでも、しっかり授業に参加していると見られることが多いよ。

海外の授業は、日本のような一方通行の講義スタイルではなく、先生がファシリテーターとなって生徒の意見を引き出しながら進めるスタイルが多いんだ。だから、「とにかく聞いているだけ」という姿勢ではなく、少しずつ発言することを意識するといいと思うよ。

ところで、TOEFLやIELTSは受けた?

学生:
いや、まだ受けていません。

安河内:
それで留学できるの?

学生:
はい。学校でTOEICのIPテストを受けました。

安河内:
TOEIC?TOEFLじゃなくて?

学生:
はい、TOEICです。

安河内:
TOEIC LRテストで留学できる大学もあるけど、スピーキングテストがない分、現地での会話には少し苦労するかもしれないね。

学生:
そうですね。

安河内:
あと7ヶ月あるなら、今のうちからスピーキングの練習をしたほうがいいと思うよ。喋れないまま現地に行くと、7ヶ月なんてあっという間に過ぎてしまうし、現地での生活にも慣れるまでに時間がかかるかもしれない。

オンライン英会話やAI英会話を活用するのもいいし、日常的に英語で独り言を言ったり、英語を使う機会を意識的に増やしたりするのも効果的だと思うよ。とにかく、「向こうに行ってから練習する」ではなく、「日本にいる間にできるだけ準備しておく」という意識が大切かな。

質問② リスニング力を伸ばすには?

学生:
今月の後半に初めてイタリア旅行に行くんです。それに備えて英語の学習を強化したいです。英語の授業でもネイティブと話すときに、リスニングがうまくいかなくて困るんです。どうしたらいいでしょうか?

安河内:
リスニングでつまずく原因の一つは、日本語に訳してしまうことかもしれないね。テストや授業でも、日本語に訳しているとどうしても理解が遅れてしまうことがあるんだ。

リスニング力を伸ばすためには、英語を英語のまま理解する練習をするといいと思うよ。例えば、1日1時間は英語を聞く時間を作るのがおすすめ。映画のセリフや音楽、教材など、何でもいいから英語を耳に入れることが大切なんだ。

長時間聞くのが難しいなら、5分×12回とか、短い時間を積み重ねる方法でもOK。とにかく、毎日少しずつでも英語を聞く習慣をつけると、次第に聞き取れる範囲が広がってくると思うよ。

それと、発音の練習も並行してやると、より聞き取りやすくなることが多いね。正しい音を発音できるようになると、耳もその音をキャッチしやすくなるから、発音練習を取り入れるのもおすすめ。

質問③ 英語を話すとき難しい文法に悩んでいる

学生:
英語を話すときに仮定法とか文法が気になりすぎて、スムーズに話せません。どうすればいいですか?

安河内:
確かに、仮定法とか難しい文法は少しハードルが高く感じることもあるよね。でも、実際に日常会話では中学で習った文法をベースにして話すことが多いから、まずはシンプルな文法を意識するのがいいと思うよ。

例えば、仮定法過去や過去完了なども、初めは「もし〇〇だったらこうなるだろう」くらいのイメージで使い始めれば十分。それが自然に使えるようになってきたら、少しずつ細かい表現に取り組んでいくといいね。

それに、文法を気にしすぎてしまうと、せっかくの会話の流れが止まってしまうこともあるから、「多少間違えても伝わればいい」という気持ちで話すことを意識してみると、少し楽になるかもしれないよ。

英語は「完璧に話す」よりも「伝わること」を重視したほうがいい場合も多いからね。そう考えると、緊張せずに会話を楽しめるようになるんじゃないかな。

学生:
分かりました!ありがとうございます!

安河内:
うん、応援してるよ!ぜひ頑張って!

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